こころの悩み

結婚したら後悔する?結婚を後悔する人・しない人の違いと乗り越え方

ライター
くるみ編集部
監修者
結婚相談所イノセント 代表 坂田
2023.11.08 公開
世の中には、夫に対する愚痴があふれかえっていますよね。SNSやテレビ、本など、さまざまなところで夫や結婚に対する愚痴を目にしたり、耳にしたりする女性も多いと思います。そんな話ばかりを聞いていると「結婚って大変そう」「結婚したら後悔しそうで怖い」と思ってしまうこともありますよね。そこで今回は、結婚を後悔する人、しない人の違いと乗り越え方について解説していきます。後悔しない結婚をするにはどうしていけばいいのか、しっかり把握したうえで、この先のことを考えていきましょう。
この記事を読んでわかること
結婚をして後悔する人はいます。理由は、お相手が思っていた人じゃなかった、家事や育児の負担や金銭感覚の違い、また結婚生活の中でひとりの時間がなくなったことなど、様々です。それでも、結婚を後悔しない人もいます。後悔しない方の特徴とは、結婚前によくコミュニケーションが取れていたり、結婚の現実的な部分にも目を向けられているということがあるでしょう。乗り越えるための秘訣は、問題があれば都度話し合うことと、自分らしく過ごせるお相手を選ぶことです。
もくじ
1. 結婚を後悔する人は多い? 2. 結婚を後悔した理由 3. 結婚を後悔する人・しない人の違い 4. 【要注意】結婚を考え直したい相手の特徴 5. 後悔しない結婚の秘訣 6. お互いに歩み寄って後悔のない結婚を

結婚を後悔する人は多い?


確かに、結婚に対して「こんなはずじゃなかったのに」という感情を抱いている女性は多いのです。ただ、その逆に「結婚してよかった」と思っている女性もたくさんいます。結婚してよかったと思っている女性はいるもの、なかなかポジティブな言葉は日本では表に出てこない傾向があります。ネガティブな言葉の方が共感を得やすく、広まりやすいのです。また、自慢していると思われたくないということで、あえて夫の悪口を話す女性もいます。その結果、愚痴や悪口ばかりが目につく状況になってしまっているのです。結婚を後悔している人もいますが、見えていないだけで、結婚してよかったと思っている人もたくさんいることは、頭に入れておいてくださいね。

結婚後悔症候群について


結婚後悔症候群という言葉を知っていますか? 結婚後悔症候群とは、結婚を後悔したり、離婚を考えたりする状態のことです。レタスクラブが、女性の既婚者(離婚経験者含む)の595人に行ったアンケート調査によると、結婚を後悔したことがある女性は44.0%、結婚を後悔したことがない女性は、56.0%となっています。約4割の女性が、結婚を後悔したことがあることがわかりますね。結婚後、何らかのきっかけで結婚を後悔する女性は多く、4割を超えていますが、それと同時に6割近い女性が、結婚に後悔したことがないこともわかっています。

出典:レタスクラブ「アンケート調査」

結婚を後悔した理由


続いて、女性が結婚を後悔した理由について解説していきます。結婚を後悔した理由は、人それぞれであり、夫婦の問題であることもあれば、子どもや親族に関わる夫婦以外の問題であることもあることもあります。結婚前に、既婚者女性が結婚を後悔した理由を知っておくことで、結婚に後悔が生まれないような対策をしていくことができます。幸せな結婚を叶えていくためにも、まずは結婚の後悔の実態を把握していきましょう。

①思っていた人じゃなかった


結婚を後悔した理由として、よく耳にするのが「思っていた人じゃなかった」という言葉です。結婚してみたら、これまでと性格がガラッと変わった、こんなに家事能力がない人だとは思わなかったなど、知らなかった一面を知ったことで、結婚を後悔してしまうケースがあります。このような後悔を抱えてしまう女性は、結婚してから夫と一緒に住むようになったパターンであることが多いです。また、中には結婚した途端、自分の所有物のように妻を扱うようになる男性もいます。その結果、モラハラ夫になってしまうパターンも。「結婚するまでは、すごく優しかったからわからなかった」という女性も多く、見抜けなかったことを後悔している女性もいるのです。

②家族や親戚との人間関係の悪化


結婚すると、ふたりだけの関係性からお互いの親族を巻き込んだ家族になっていきますよね。関わる人が増えることで、人間関係の大変さ、面倒さも増してしまうことが多いです。特に、夫の家族である義実家との付き合いで悩みを抱える女性は多いですよね。いい人たちであっても気を遣ったり、嫌がらせをされてしまったり、夫のことが好きでも、義実家へのストレスで離婚を考えてしまうことがあります。そうなると、結婚前に「相手の両親のことを知っておけばよかった」と後悔を抱えてしまうこともあるのです。

③ひとりの時間がない


結婚して一緒に住むようになると、独身時代よりひとりの時間が少なくなります。また、子どもがいるとなると、ひとり時間の確保はさらに難しくなってしまいます。夫婦がお互いに協力しないと、なかなかひとり時間を作ることができなくなってくるのですよね。もともとひとりで過ごすのが好きだった方にとっては、結婚によってひとりの時間がなくなることが、ストレスになってしまいやすいです。夫婦で協力して、それぞれのひとり時間を捻出できればいいですが、それが叶わないとなると、結婚に後悔を感じてしまうこともあるでしょう。

④家事・育児の負担が大きい


夫婦共働きの時代になり、家事や育児は夫婦で分担することが普通になってきました。ただ、お互いに仕事をしているのにもかかわらず、家事育児はすべて妻である女性が担当しているという家庭もあります。そうなると、仕事に家事に育児にと、女性の負担が大きくなってしまい、キャパオーバーになってしまいかねません。また、家事育児を一緒にできないことに対して、ストレスや不満が溜まってしまうと、離婚を考え出す理由になってしまうこともあります。女性の社会進出、夫婦共働き、家事育児分担。世の中は、昔に比べて変化してきていますが、女性だけが家事育児を負担しているとなると、女性の負担が増えただけになってしまっている現実もあるのです。

⑤金銭感覚が合わない


夫婦にもよりますが、結婚すると一緒に家計管理をしていくようになっていくケースが多いため、お金について話し合う機会が増えていきます。結婚式や新婚旅行、子育て費用などの大きな出費に向けて、ふたりで貯金をしていくこともありますよね。ふたりで協力して家計管理をしていければいいですが、夫が派手なお金遣いをしていたり、ギャンブルをしていたりするなどして、金銭感覚が合わないと苦労してしまいます。今後の貯金の計画について、ひとりで進めていかなければならないとなると、責任が重いと感じてしまうこともあるでしょう。また、金銭感覚はすぐに変えられるものではないため、少しずつ夫を変えていくか、妥協点を探すか、諦めるかなど、どうしたらいいのか悩んでしまいやすいです。

⑥子どもが生まれてからの夫婦関係の変化


子どもができた途端に、夫婦関係が悪くなってしまうケースは意外と多いです。女性は、命をかけて子どもを産みますよね。出産するまでにも、体の不調や通院など、さまざまな壁を乗り越えてきています。そのため、妊娠中から産後の時期に夫の配慮が欠けていると、一生の恨みとして女性の頭に記憶されてしまうのです。また、産後は体のダメージを抱えながら、睡眠不足の中、育児をしていくことになります。そんな状況で、夫が自分に任せきりな状態であると、失望してしまう女性が多いでしょう。心身ともに余裕がない時期だからこそ、今までのような気遣いができなかったり、我慢できていたこともできなくなったりして、不仲になる原因が増えてしまいます。また、家事育児を分担して行えている夫婦であっても、お互いの余裕のなさでぶつかってしまうケースは多いです。

結婚を後悔する人・しない人の違い


結婚したことを後悔している人もいれば、一度も後悔したことがないという女性もいますよね。そんな結婚を後悔する人、しない人の違いはどんなところにあるのでしょうか。次に、結婚を後悔する人、しない人の違いについて解説していきます。違いを理解し、幸せな結婚を長続きさせていくためのヒントを探していきましょう。

よくコミュニケーションが取れていたか


夫婦になり、お互いの存在があたりまえになってしまうと「言わなくてもわかる」と思ってしまうことがあります。ただ、きちんと言葉にしていないと、お互いに勘違いをしたまま、ストレスや不満を溜めてしまっていることもあるのです。結婚を後悔しない人は、このコミュニケーションの部分がうまくできていることが多いです。普段から自分の意見を相手に伝えて、意見交換をしたり、話し合いをしたりして、コミュニケーションが取れていると、すれ違いが起きにくいのです。また、愛情表現としてのコミュニケーションがきちんと行えているかも、重要になっていきます。

結婚の現実的な部分にも目を向けられていたか


結婚生活は、夢のような生活ではなく、現実的な生活です。お金のことやふたりの暮らしのことなど、現実的に考えていかなければならないことばかりです。そういった結婚の現実的な部分にしっかり目を向けられていたかどうかは、結婚を後悔するかしないかの分かれ目になります。相手のいいところだけ、ふたりの幸せな部分だけを想像して結婚してしまうと「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうこともあるのです。恋人からパートナーになる過程では、相手の知らなかった一面を見ることもありますが、お互いを尊重する姿勢を持っておくことができると、楽しみながら相手の新たな一面を知っていくことができます。

お互いに歩み寄りができているか


結婚生活に欠かせないのが、歩み寄りです。夫婦とはいえ、違う人間であるため、意見がぶつかることもあるのですよね。意見がぶつかったときは、自分を責めたり、相手を責めたりするのではなく、お互いに歩み寄って、解決策を探していくことが大切になっていきます。まずは、それぞれの意見をしっかり受け止める。そのうえで、歩み寄りながらふたりの答えを探していくことができるかどうか。この部分がスムーズに行えている夫婦は、時に揉めることがあったとしても、結婚をしたこと自体に後悔することはなく過ごしていける可能性が高いでしょう。

【要注意】結婚を考え直したい相手の特徴


パートナーとの価値観の違いについては、話し合いや歩み寄りで解決できるケースもありますが、解決できないケースもあります。この解決できないケースの男性と結婚してしまうと、女性側が苦しみ、結婚に後悔してしまう可能性が高いです。ここで紹介するような特徴が、あなたの彼に当てはまっている場合は、少し注意しておきましょう。

①モラハラ


結婚する前の段階で、彼にモラハラ気質がある場合は、結婚を考え直したほうがいいこともあります。モラハラは、簡単になおるものではありません。むしろ、結婚して家族になったことで、よりモラハラが悪化するケースもあるのです。モラハラ男性は、常にモラハラをしているような状態であるケースもあれば、普段は優しいのに、たまに激しいモラハラ行動があるというケースもあります。その「普段は優しい」というところで結婚をしてしまうと、結婚後にモラハラが悪化して、後悔してしまうこともあるのですよね。モラハラが少しでもある男性については、結婚を考え直してみてもよいでしょう。

②マザコン


マザコンであったり、自分の家族がとにかく好きであったりする男性との結婚は、女性が苦労してしまう可能性が高いです。マザコン男性、家族が好きな男性は、常に自分の家族、自分の母親が最優先であることが多いです。そのため、結婚して新しい家族になった妻や子どもに対しての優先順位が低くなってしまうケースがあるのです。そうなると、義実家と何かトラブルがあったときに、夫は自分たちを守ってくれません。むしろ義実家、義母の味方になってしまうのです。家族を大切にすることは素敵なことですが、夫が自分の新しい家族を守り、支えていくことを大事に思っていないとなると、妻は苦労してしまいやすいのです。

③強すぎるこだわり


こだわりが強すぎる男性は、女性に窮屈さを感じさせてしまう傾向があります。結婚して、ともに暮らすときにも、自分のこだわりを押しつけてしまう男性はどうしても上手くいきません。こだわりがあるのはいいとしても、それを人に押しつけ、さらにこだわりが通用しないと機嫌が悪くなるような男性だと、一緒に生きていくのは大変です。お互いに尊重し合い、それぞれのこだわりを大切にできるような関係性ならうまくやっていけることもありますが、こだわりを押しつけ、相手に負担を感じさせてしまうようだと、うまくいかなくなってしまうことが多いでしょう。

後悔しない結婚の秘訣


最後に、後悔しない結婚の秘訣について解説していきます。せっかく好きな人と結婚するのなら、後悔しない幸せな結婚を目指していきたいですよね。後悔しない結婚のポイントを知り、意識しながら恋人との日々、結婚後の日々を過ごしていくことができれば、幸せな結婚に近づいていくことができるでしょう。

問題は溜めこまず都度話し合うこと


相手に対して嫌に思うことがあったり、もやもやしたりしたときは、溜めこまずに都度話し合うことが大切です。不満を溜めこんでしまうと、いざ話したときにはもう収集がつかないことになっていることもあリマス。問題があったら、まず相手に伝えられるような関係性を作っておくことを意識しておきましょう。そして、感情的なケンカで解決するのではなく、話し合いで解決できるように歩み寄りの姿勢を持っておくようにしてみてくださいね。

自分らしくいれる相手を選ぶこと


例えば、とても顔がタイプな男性と付き合っているとしましょう。一緒にいる間、四六時中緊張が消えないとなると、なかなかその男性を結婚相手にするのは難しいです。ドキドキやときめきも大切ですが、一緒に生活をしていく相手となると、自分らしくいれるかどうかが何よりも重要になっていきます。一緒にいて肩の力を抜くことができない相手と暮らすのは、ストレスになってしまうのですよね。結婚相手になる男性には、自分のいいところだけでなく、ダメな部分も見せられるような関係性を作っておくことができると、居心地のよい、幸せな結婚生活を目指していくことができるでしょう。

お互いに歩み寄って後悔のない結婚を


既婚者の女性が夫や義家族の愚痴を話しているのを耳にすると「結婚したら後悔してしまうのではないか」と不安になってしまうこともありますよね。結婚生活は、長く続く現実的な生活です。恋愛の幸せやときめきだけではなく、現実的な部分もしっかり見据えながら、日々を過ごしていくことが大切になっていきます。そして、結婚生活ではお互いの意見が食い違ってしまうこともあるため、話し合いや歩み寄りで解決していく姿勢を持っておくことも大切です。あなたが自分らしく一緒にいられる相手と、歩み寄りながら日々を過ごしていくことができれば、後悔のない、幸せな結婚を叶えていくことができるでしょう。