モラハラとは?
ここでは、まずモラハラの意味について解説していきます。モラハラという言葉は、恋愛や結婚に関して使われていることが多いですが、実は恋愛や結婚以外の場面でも使われているのです。どんな場面で、どんな状況を指して使われているのか、一緒に確認していきましょう。そして、あなたのこれませの日々の中で思い当たることはなかったか、少し思い返してみてください。
モラハラの意味
モラハラとは、モラルハラスメントの略です。倫理や道徳(モラル)に反した嫌がらせ行為(ハラスメント)で、相手に精神的な苦痛を与えることを意味しています。身体的な暴力とは違い、尊厳や人格を傷つけるような精神的な暴力、虐待のことです。カップルや夫婦関係でモラハラがあることもありますが、職場の上司や自分より高い地位の方からモラハラを受けるケースもあります。
要注意!婚活で出会うモラハラ彼氏の特徴
ここからは、婚活で出会う可能性があるモラハラ彼氏の特徴について紹介していきます。婚活で今まで出会った男性、これから出会う男性に「モラハラ気質かもしれない」と感じることがあれば、少し注意しておきましょう。自分の中で感じた相手への違和感を無視し、あまり急いで関係を進めないようにしてみてくださいね。
モラハラ彼氏の特徴1:高学歴、社会的地位が高い職業
彼氏が高学歴であったり、社会的地位が高い職業についていたりする場合、カップル内で自然と上下関係ができてしまうことがあります。その上下関係が行き過ぎてしまうと、モラハラが始まってしまうことも。自分が高い地位にいるからこそ、彼女を見下してしまったり、バカにしてしまったりすることがあるのです。マッチングアプリや婚活パーティーでの男性のプロフィールに、自分の学歴や職業、年収に関する自慢のような表現が多く書かれている場合は、少し注意して関わるようにしておくと良いでしょう。
モラハラ彼氏の特徴2:プライドが異常に高い
プライドが異常に高い男性は、モラハラ彼氏になりやすいです。プライドが高いと、日々の中で「俺様に向かって……」という思考になってしまいます。そのため、気に入らない態度を取られると激怒してしまうこともあるのです。モラハラ彼氏は、バカにされることを極端に嫌う傾向もあり、違う意図で伝えた言葉が「俺をバカにしているのか!」と解釈されてしまうこともあります。
モラハラ彼氏の特徴3:コンプレックスを抱えている
コンプレックスを抱えていることが、プライドの高さや感情のコントロールが苦手な原因になり、モラハラに繋がっているケースもあります。コンプレックスを抱えていて、自己肯定感が低いからこそ、自分を守るためにプライドが高くなってしまっていたり、強い言葉で武装してしまっていたりするのです。モラハラ男性は、根底に男性自身の問題を抱えているケースも少なくありません。男性に関わる中で、モラハラ気質を感じた場合は、男性自身が抱えている問題や悩みに向き合うことも必要になっていきます。
モラハラ彼氏の特徴4:毒親育ち
毒親育ちで家庭環境に悩みを抱えていたり、過去に辛い思いをしていたりする場合、愛着障害を抱えていることがあります。子どもの頃に養育者との愛着形成がうまくできなかったことで、大人になってから、パートナーをどう愛したら良いのかわからず、苦しんでしまうことがあるのです。また、モラハラ気質のある男性は「自己愛性パーソナリティ障害」を抱えているケースもあります。歪んだ自己愛によって「自分は特別だ」と思う気持ちが強くなってしまったり、否定されることに対して過敏になってしまったり。自己愛性パーソナリティ障害の症状が、モラハラに繋がってしまうことも多いです。婚活で出会った男性とのデートやメッセージのやりとりで「俺はすごい」という表現が多かったり、他の男性の話題を出すと機嫌が悪くなったりした場合は、自己愛性パーソナリティ障害によって、モラハラを起こしやすい状態にあると考えられます。
モラハラ彼氏の特徴5:仕事のストレスが多い
DVやモラハラをしてしまう男性の傾向として、外面が良いというものがあります。外で「できる人」としてバリバリ仕事をしていたり、責任のあるポジションについていたりすることで、ストレスが多くなってしまうのです。そのストレスを発散させるために、恋人の前や家では、人を支配するような振る舞いをしてしまいます。彼氏にモラハラ気質がある場合は、彼氏が抱えている事情やこれまでの環境に原因があることもあるので、すぐに解決とはいかないことが多いです。マッチング後にやりとりをする中で、男性が激務の状態であったり、会社で理不尽な思いをしていたりする様子がある場合は、そのストレスがちゃんと解消できているか、普段はどう解消しているかなどを話しておくと良いでしょう。
意外と気付かない彼氏からのモラハラ行為
モラハラ行為を受けていても「これが普通」という感覚になってしまうと、問題に気づけないことがあります。人に話した時に「それモラハラだよ」と言われて、初めて気づく人もいるのです。ここでは、意外と気づかない彼氏からのモラハラ行為について解説していきます。好きだから、当たり前だと思って我慢していたことが、モラハラ行為である可能性もあるのですよね。これまで男性と過ごす中で感じた違和感や、嫌だと感じたことを思い返しながら、チェックしていきましょう。
不機嫌で相手をコントロールする
一緒にいる時に不機嫌な態度をとる、無視をする、すぐに機嫌を損ねるなど、不機嫌で相手をコントロールしようとするのは、心理的なモラハラ行為だと言えます。不機嫌で相手を萎縮させることで、自分が悪いと思わせるのです。相手の機嫌を直そうと、すぐに「ごめんね」と言ってしまったり、相手の言う通りにしてしまったりすることに慣れてしまうと、気づかないうちにモラハラが深刻化してしまうこともあります。
自分以外の相手への攻撃や批判
デート中、店員にクレームを付けたり、偉そうにしたりする行為は、モラハラ行為だと言えるでしょう。彼氏が、自分より立場が下と判断した相手に向けて攻撃的、威圧的な態度を取る様子がある場合は、要注意です。また、彼氏が自分の家族や母親に対して、見下したような言葉を口にしている場合も、注意しておきましょう。今は、そうでなくても、結婚後にあなたが見下される対象、モラハラの対象になる可能性が考えられます。
常識やルールを彼女に押し付けてくる
モラハラ気質がある彼氏は「自分は間違っていない、正しいことを教えてやっている」という考えであることが多いです。そのため、自分の中の常識やルールを無意識に彼女に押し付け、窮屈な思いをさせてしまうことがあります。一緒に過ごす中で、何事も決めつけられてしまったり、過度な束縛をされたり、考えを押し付けられてしまったりした場合は、モラハラを疑ってみても良いでしょう。
自分の非を認めない、謝らない
揉め事や喧嘩が起きた場合、トラブルがあった場合に、絶対に自分の非を認めなかったり、謝らなかったりする彼氏は、モラハラ気質を持っている可能性があります。モラハラ男性は、基本的に「自分は正しい」という感覚を強く持っていることが多いため、自分が悪いという発想になりません。その結果、何も悪くないのに女性側が「自分が悪い」と思ってしまい、弱い立場になってしまうこともあります。
ミスを責め立てて許さない
あなたが何かミスをしてしまった時、ミスを責め立てて許さない。そういった彼の怒りの行動は、モラハラ行為と言えます。モラハラ気質がある男性は、自分より相手を下の立場にしようとします。ミスを指摘し、ダメな人間だと思わせることで、自分が優位に立とうとするのです。あなたが何かに失敗してしまった時、辛いことがあった時、寄り添って共感してくれるのではなく、責め立てられてしまうことが多いのであれば、彼にモラハラ気質があると考えられます。
見下し、バカにしてくる
いつもあなたのことを見下し、バカにしてくる。そんな彼の振る舞いは、モラハラ行為だと言えるでしょう。結婚し、長い人生を共にしていくパートナーから見下され、暴言を吐かれバカにされ続けるのは、とても辛いです。パートナーなら、なるべく寄り添い合って、支え合える関係でいたいですよね。「お前は〜だからダメなんだよ」など、あなたを否定するような言葉を日常的に口にする彼氏は、モラハラ彼氏と確定しても良いでしょう。
モラハラ彼氏とうまく付き合う対処法はある?
ここでは、モラハラ彼氏とうまく付き合う対処法について解説していきます。大好きな彼氏にモラハラ気質があるとわかった場合、どのように対処していけば良いのでしょうか。何も対処せずにモラハラがある現状を維持してしまうと、あなたの心が疲れ切ってしまうこともあります。まずはあなたの心を守ることを大切にしながら、モラハラ彼氏とうまく付き合う方法を考えていきましょう。
彼は変わらないことを覚悟する
厳しい現実ではありますが、モラハラ男性は、なかなか変わりません。「自分が正しい」という感覚が強いからこそ、変わろうと思うこともないのです。モラハラ彼氏と今後も付き合っていくことを考えている場合は「彼は変わらないこと」を覚悟しておきましょう。彼のモラハラを改善していくとなると、地道な努力や忍耐強さが必要になっていきます。気長に向き合いながらも彼と生きていきたいのか、そうとは思えないのか。彼とこの先長い時間を共に過ごすと考えた時、自分がどう思うのか、一度考えてみてくださいね。彼を理解できない、価値観を受け入れることができない場合は、別れる決断をすることも視野に入れましょう。
すぐに自分が悪いと思わない
モラハラ彼氏は、あなたを日常的に見下したり「お前が悪い」と非難してきます。そのため「私が悪いんだ」と思い込んでしまい、彼にモラハラ行為をされるのは「自分がダメだから」と認識してしまうことも。モラハラ彼氏とうまく付き合っていくためには、すぐに「自分が悪い」と思わないことが大切です。彼に指摘されていることは、本当に正しいことなのか、自分の本音はどう思っているのか、一度彼から離れて自分の心に蓋をしないで考えるようにしていきましょう。
第三者に伝えてモラハラを自覚させる
モラハラ行為を改善させるためには、本人が「モラハラをしていること」を自覚する必要があります。ただ「自分は正しい」という気持ちが強いモラハラ男性が、自分のモラハラを自覚するのは、とても難しいことです。もしモラハラを自覚させたい場合は、第三者の声をもらうことも1つの手になります。友人や知人、家族など、あなたが信頼できる人に相談し、客観的な意見を彼に伝えてもらうようにすれば、自覚してもらえるケースもあるのです。ただ、それによって彼を逆上させてしまう可能性もあるので、注意しておきましょう。また、あなたの心がモラハラですでに疲弊してしまっている場合は、一度医療機関で相談するのも1つの手です。もし一緒に行くことができるのであれば、彼も医療機関を受診し、カウンセリングを受けると、改善に向いやすいこともあります。
婚活ではモラハラを疑いすぎてもうまくいかない理由
「モラハラ気質のある男性とは恋愛、結婚したくない」という思いから、婚活で知り合った男性のモラハラをすぐに疑ってしまう女性は多いです。あまりに疑い過ぎると、男性から悪い印象を持たれてしまう可能性もあります。婚活で出会った男性とは、まだ関係性がしっかり構築できていないこともあるので、早いうちに勝手な印象を押し付けてしまうのは良くないことです。自分の警戒心が強すぎてモラハラだと感じてしまっているのか、本当にモラハラ気質がある男性なのか、慎重に見極めていきましょう。
指摘や注意=モラハラではない
婚活女性の中には、モラハラ認定の基準が厳しすぎる人もいます。注意や指摘は、すべてがモラハラというわけではありません。注意や指摘をモラハラだと騒ぐと、男性に「話し合いができない女性」と判断されてしまうこともあります。男性からの指摘や注意は、筋が通っているものなのか、納得できるものなのか、あなた自身を否定するようなものではないか。男性の自分勝手な指摘や注意と比べながら、本質を捉えていきましょう。
モラハラを見抜こうと敏感になりすぎる
「結婚相手選びに失敗しないように」という思いが強くなればなるほど、モラハラを見抜こうと敏感になりすぎてしまうことがあります。女性に相手を見抜こうとする姿勢、疑う姿勢があると、男性はそれを感じとります。女性から疑いの目を持たれていると思うと、悪い印象を持ってしまうことがあるのです。モラハラを見抜くために警戒しすぎてしまうと、素敵な男性からも嫌われてしまいかねません。モラハラ男性を避けようと思うことは大切ですが、あまり最初から疑いの目を持ちすぎないように、気をつけてみてくださいね。
第三者に相談してみると冷静な意見が聞ける
婚活で出会った男性のモラハラを疑っている時は、第三者に相談してみることが大切です。モラハラを見抜こうと敏感になってしまっている状態では、正常な判断がつかないこともあります。そういう時には、第三者に相談し、冷静な意見をもらってから判断するのがおすすめです。せっかく素敵な男性であるのにもかかわらず、モラハラ疑いをかけてしまって遠ざけてしまうのはもったいないことですよね。貴重な出会いを無くしてしまわないように、冷静に、慎重に考えていきましょう。
モラハラ彼氏とは別れる決断も必要
モラハラ彼氏との恋愛、結婚は、辛いものになってしまう可能性が高いです。婚活で出会った男性の言動に違和感を感じる場面があったり、あなたの存在をバカにされたりすることがあったら、モラハラ気質の可能性を考えてみるのも良いでしょう。ただ、あまり出会った当初からは、相手を疑いすぎないようにしてみてくださいね。モラハラ気質は、男性自身の過去の問題や抱えている事情から生まれていることもあります。男性のモラハラを疑った時は、男性自身に何か抱えている問題や事情はないか確認してみてくださいね。モラハラがあるとわかった上で、一緒に生きていくことを選ぶ場合は、長期的にモラハラ問題と向き合っていく覚悟を持つことが大切です。「自分が悪い」と思わないようにし、何よりも自分の心を守るようにしてみてください。時には、第三者を頼り、相談することも大切です。モラハラ彼氏との恋愛で、あなたの心が疲弊してしまうなら、時には別れる決断も必要になっていきます!無理しすぎず、自分を1番に考えて、あなたが幸せでいられる道を考えていきましょう。