恋愛感情がわからないとは?好きの2つの種類
誰かを「好き」だと思う心理には、大きく分けて2つの種類があります。
- 恋愛感情の「好き」
- 人として「好き」
2つの「好き」の間にはどんな違いがあるのかを詳しく見ていきましょう。
恋愛感情の「好き」
恋愛感情の「好き」とは、相手に対してドキドキするような感情を言います。その人のことを考えたり、一緒にいたりすると、気持ちが昂って落ち着かなくなる。その人にもっと近づきたくなる。特別な関係になりたくなる。これらはすべて、恋愛感情の「好き」特有の気持ちと言えるでしょう。
また、彼氏からのメールや電話を待ち遠しく思ったり、彼氏のちょっとした言動に振り回されたりするのも、恋愛感情の特徴です。同じことを友人や知人にされても何とも思わないのに、特定の相手にだけ感情を揺さぶられる場合は、その人に対して恋愛感情の「好き」の気持ちを抱いているのかもしれません。
人として「好き」
人として「好き」とはその言葉の通り、相手の人間性自体を好ましく思うという感情を言います。多くの場合、その人の性格や考え方、価値観などに共感したり、尊敬に値する部分を見つけたりしたときに、人として「好き」という気持ちが生まれます。ただし、相手に対してドキドキしたり、特別な関係になりたいと思ったりしない点が、恋愛感情の「好き」とは大きく異なります。そのため、婚活の場においては、「良い人だけど恋愛関係に進みたいかはわからない」という意味で使われることも多いようです。
恋愛感情とはどういうもの?一般的な恋愛感情の「好き」の特徴
恋愛感情とは、具体的にはどういうものなのでしょう。
一般的な恋愛感情の「好き」の特徴として、次のようなものが挙げられます。
一般的な恋愛感情の「好き」の特徴として、次のようなものが挙げられます。
- ドキドキする気持ちの高揚
- 相手に触れたいと思う
- 嫉妬してしまう
- 他の人にはない特別な感情
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
恋愛感情の「好き」の特徴①ドキドキする気持ちの高揚
「その人に会ったり、その人のことを考えたりするとドキドキする」というのは、恋愛感情の「好き」の特徴の一つです。恋愛感情ではなく、人として「好き」な相手と会った場合、嬉しさや楽しさは覚えてもドキドキする気持ちの高揚は感じませんよね。他の人には感じない「特別なドキドキ」があるかどうかは、自分の中にある「好き」の感情が、人としてなのか、あるいは恋愛感情なのかを見分ける上で有効です。恋愛感情が分からないと思ったら、相手に対してドキドキするかどうかをチェックしてみると良いでしょう。
恋愛感情の「好き」の特徴②相手に触れたいと思う
相手に触れたいと思うかどうかも、恋愛感情の「好き」を見分ける上でのポイントです。恋愛感情を持っている相手とはより親密な関係になりたいと思うもの。その思いが相手に触れたいという気持ちとなって現れるのです。一方、人として「好き」な相手に対してはそのような気持ちは持ちません。「手を繋ぎたい」「腕を組みたい」などスキンシップを求める気持ちがあることも、恋愛感情の「好き」の特徴と言えます。
恋愛感情の「好き」の特徴③嫉妬してしまう
恋愛感情の「好き」を感じている相手には、つい嫉妬してしまうという特徴もあります。好きな相手を別の人間や物事にとられたくないという気持ちが、嫉妬という感情に繋がってしまうからです。自分以外の誰かと親しげにしていたり、自分との約束より他の約束や用事を優先されたりすると、なんだかモヤモヤする……。そんな気持ちを感じる場合は、その人に対して恋愛感情を持っている可能性が高いと言えるでしょう。
恋愛感情の「好き」の特徴④他の人にはない特別な感情
他の人には感じることのない特別な感情を抱くことも、恋愛感情の「好き」の特徴です。相手の言動に一喜一憂したり、顔を見るだけでドキドキしたり、些細なことに嫉妬したり…単に人として「好き」な相手には、ここまで気持ちを揺さぶられません。普通なら何とも思わないようなことにも激しく感情を乱されるのが、恋愛感情の「好き」です。
恋愛感情がわからないと恋愛・結婚はできない?
恋愛・結婚と「恋愛感情」は切っても切り離せないもの…というイメージを持っている人も多いかと思います。
ここでは、恋愛感情がわからないと恋愛・結婚はできないのかについて詳しく見ていきましょう。
恋愛感情がわからない人と悩む人は意外とたくさんいる
恋愛感情がわからない人や、そのことで悩んでいる人は、意外とたくさんいます。とある有名女性向け雑誌が20代女性100人に実施したアンケート調査でも、約半数の人が「恋愛感情がわからないと感じたことがありますか?」という問いに対して「はい」と答えています。
恋愛感情がわからない理由は、恋愛経験が少ない、過去に辛い恋愛を経験した、恋愛に対する関心が薄いなど人それぞれです。さまざまな事情から恋愛感情がわからなくなり、せっかく出会いがあっても、相手のことを好きかどうかが判断できずに悩んでしまう…というケースは少なくありません。
年を重ねると「恋愛感情」は気が付きにくい
年を重ねると、自分自身の「恋愛感情」に気が付きにくくなります。恋愛感情の「好き」の特徴であるドキドキ感は、気持ちのたかぶりや初めての体験によって得られることが多いですが、年を重ねると知識や経験が増え、若いときに比べて感情が揺さぶられにくくなるからです。年齢が上がるにつれて「恋ができなくなる」と感じるのは、そうした理由にも依ると言えます。
婚活で恋愛感情がわからないと悩む女性の特徴
婚活で恋愛感情がわからないと悩む女性の特徴として、次のようなものが挙げられます。
- 恋愛経験が少ない
- 異性と深い関係を築くのが怖い
- 真面目で優しい
- 恋愛感情が湧くのに時間がかかる
具体的にどのような特徴があるのかについて、詳しくご紹介します。
恋愛経験が少ない
恋愛経験の少なさは、婚活で「恋愛感情がわからない」と悩む女性の特徴の一つです。恋愛経験が少ないと、相手に対する感情が恋愛感情の「好き」なのか、それとも人として「好き」なのか、自分の中でなかなか見分けがつきません。
また、恋愛経験が少ない人の中には、そもそも恋愛に対して関心が薄い人も多く、そうした場合も「恋愛感情がわからない」という悩みにつながりやすいと言えます。
異性と深い関係を築くのが怖い
婚活で恋愛感情がわからないと悩む女性の中には、異性と深い関係を築くのが怖いからという人もいます。恋愛経験が少ない、過去のトラウマがある、失恋をして傷つきたくない…など、そう思う原因は人によってさまざま。
深い関係になるのを避けようとして、無意識のうちに一歩引いてしまい、その結果、相手に対して恋愛感情を持ちにくくなってしまうのです。
「いいな」と思う相手がいても、なかなか先に進みにくい人は、自分自身でも気づかないうちに恋愛から逃げてしまっているのかもしれません。
真面目で優しい
真面目で優しいというのも、恋愛感情がわからないと悩む女性の特徴と言えます。いろいろなことを先回りして考えすぎてしまったり、互いの熱量に差がある場合相手の気持ちに答えられずに悩んでしまったりするからです。
頭で考えすぎてしまった結果、感情が置き去りにされてしまい、恋愛感情がわからなくなってしまう…というケースも少なくありません。「真面目」や「優しさ」は人間性という意味ではプラスの要素ですが、婚活においてはマイナスに働いてしまうこともあるというのが現実です。
恋愛感情が湧くのに時間がかかる
出会ってから恋愛感情が湧くまでに時間がかかる人も、婚活でなかなか好きな相手と出会えずに悩んでしまうタイプと言えます。一般的に、女性は男性よりも恋愛感情を抱くのに時間がかかるとされています。
また、同じ女性の中でも、恋愛に慎重な人とそうでない人が存在します。恋愛に慎重な人ほど相手に対して恋愛感情が湧きにくく、恋愛感情がわからない…と悩んでしまいがちなのです。
恋愛感情がわからないけど恋人は欲しい・結婚したい場合は?
恋愛感情がわからないけど恋人は欲しい・結婚したい場合は、次のようなポイントを意識してみることをおすすめします。
- ドキドキしない=好きになれない訳ではない
- 「人として好き」の気持ちを大切にする
- 焦って「恋愛感情がない」と答えを出さない
- 自分を好きになってくれる人と一緒になる
それぞれのポイントについて、具体的な内容を以下に詳しくご紹介します。
ドキドキしない=好きになれない訳ではない
ドキドキしないからといって、その人を好きになれない訳ではありません。初恋やひと目惚れのようなドキドキを感じない相手であっても、信頼感や安心感を積み重ねることで徐々に好きになっていくケースは珍しくないからです。
最初のうちはドキドキしなくても、後々気持ちが追いつくことは多々あります。ドキドキは楽しいですが、不安な気持ちとも関連しています。
パートナーが、ずっとドキドキさせてくれる存在というのは魅力的ですが、不安が尽きないという悩みにもなり得ます。特に、生活が中心となる結婚においては恋愛感情のドキドキよりも、穏やかな「好き」や安心感が大事だと言えるでしょう。
「人として好き」の気持ちを大切にする
「人として好き」という気持ちを大切にすることも、恋人を作ったり結婚相手を見つけたりするのには重要です。人として好きだと思えない相手に対して、恋愛感情が湧くことはありません。
その一方、最初は恋愛感情を持てなくても接するうちに相手の良さが分かってきて、次第に好意を持つというケースは珍しくないと言えます。そういった意味で、人として好きだという気持ちを大切にすることは意味のある行為なのです。どう判断してよいかわからない時は「趣味が合うな」「仕事への熱量が近そう」「友人になれそう」「話がおもしろい」など、彼に感じたプラスの感情を並べてみて、人として好きか考えてみても良いかもしれません。
焦って「恋愛感情がない」と答えを出さない
恋愛感情がわからないからといって、早急に「恋愛感情がない」と答えを出してしまうのも、恋人・結婚相手探しにはNGです。婚活では後からどんどん気持ちが追いついてくる例も多く、1,2回会っただけで恋愛感情が湧かないのは当たり前くらいの気持ちでいた方が、リラックスして婚活を続けることができます。
むしろ、男性でも、恋愛体質の女性でも、1,2回会っただけで判断は難しいという方は多いですよ。婚活では、1,2回で判断しなきゃと気負っておられる方が多いのですが、全く自分を追い込む必要はありません。早々に見切りをつけすぎると、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があるので注意が必要です。
自分を好きになってくれる人と一緒になる
自分を好きになってくれる人と一緒になるというのも、幸せをつかむための選択肢の一つです。人間は、誰かに愛されたり大切にされたりすると、その気持ちを相手にも返したくなるもの。自分から積極的な恋愛感情は持てなくても、相手の想いを受け止めることで結果的に上手くいくケースは、婚活シーンにおいて少なくありません。自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちに正面から向き合ってみるのも、恋人や結婚相手探しには大切なことです。
ただ、人には誰しも好みのタイプというものがあります。どうしても、スキンシップがとれないなど。それは誰しも備えている、本能的な気持ちです。「こんなに良い人を好きになれたらどれだけ幸せか」と思っていても、意識の中に苦手だな・・・と思う要素があれば、そこから好きになれることは少ないでしょう。そんな時は、良い人だなと思っていても、無理はしないでくださいね。
「恋愛感情」は長く続かない「人として好き」も大切な感情
「恋愛感情がわからないと婚活が上手くいかない」と思っている人は多いかもしれませんが、実は「恋愛感情」は長く続かないとも言われています。そのため、婚活にとっては「恋愛感情」だけでなく「人として好き」も大切な感情です。
恋愛感情は3年で消えると言われている
一般的に、恋愛感情は3年で消えると言われています。恋をすると脳内にPEA(フェニルエチルアミン)というホルモンが分泌されます。このホルモンは別名「恋愛ホルモン」とも呼ばれ、PEAがたくさん分泌されるほど、その相手に対して好意を持つとされています。そして、PEAは付き合い始めてから3年ほどでほとんど分泌されなくなると考えられており、このことから「恋愛感情は3年で消える」と言われているのです。PEAが減少した後はセロトニンなど別のホルモンの分泌量が増え、恋愛当初のドキドキ感が、安心感や居心地の良さへと変わっていきます。
そのため、関係を長続きさせるためには、恋愛感情よりも「人として好き」という感情が大切と言えるのです。
結婚後に残るのは「人として好き」かどうかの部分
恋愛感情は3年で消えると書きましたが、結婚後に残るのは「人として好き」かどうかの部分です。恋愛と違い、結婚生活は何十年も続きます。そして、長い人生の中には、良いときもあれば悪いときもあります。さまざまな出来事を共に乗り越えて、良い関係を続けていくには、ドキドキするような恋愛感情よりも、人として相手を好きか、そして、尊敬できるかが大切です。
恋愛感情がわからなくても、考え方や性格など、人となりそのものを「好き」だと思える相手なら、幸せな結婚生活を送ることができます。恋愛感情にこだわりすぎずに、フラットな気持ちで相手に接することができれば、新たな可能性を見出せるかもしれません。
恋愛感情がわからなくても大丈夫
ここまで、恋愛感情がわからない理由やその対策などについて、詳しく見てきました。恋愛感情がわからないと、恋愛や結婚は難しいのかなと不安になってしまいますよね。実際、「恋愛感情を抱いたことがない私の心は変なの?」というご質問をよくいただきます。ですが、実は同じ悩みを抱えた方はたくさんおられます。少数ですが、男性でも「好きになりにくいタイプ」の方はおられます。メディアは恋愛感情は普遍的でキラキラしたもののように表現します。だからこそ、自分は変なのかな?と悩む方もおられますが、決してそうではありません。
恋愛感情の「好き」を、相手にすぐに実感ができなくても、まずは人として「好き」という気持ちがあれば、恋愛や結婚を進展させることは可能です。もし、まだ相手のことを好きになっていなくても、あなたが誰かと一緒に過ごす安らぎや楽しさが実感できていれば、焦らずお相手との時間を楽しんでくださいね。恋愛感情がわからないからといって諦諦めず、前向きな気持ちで恋愛や婚活に向き合ってみていただければ幸いです。