こころの悩み

一生独身で何が悪い?実はメリットが多すぎる!充実した独身生活を送るコツやデメリット・リスクを紹介!

ライター
くるみ編集部
監修者
結婚相談所イノセント 代表 坂田
2023.10.09 公開
時代の変化とともに「結婚してもしなくても良い」という価値観が浸透し、より多様で自由な生き方が認められるようになってきましたね。「婚活してまで結婚したくない」「一生独身が良いな」と独身で生きることを選択し、自分らしい人生を楽しんでいる人もたくさんいます。そこで今回は、一生独身でいるメリットや充実した独身生活を送るコツ、独身生活のデメリット・リスクについて解説していきます。あらかじめ不安な点はしっかり解消し、後悔のない楽しい独身生活を過ごしていきましょう。
この記事を読んでわかること
結婚をせず、一生独身の道を選択することも、決して悪いことではありません。未婚を選ぶことで時間とお金を自由に使えたり、仕事や趣味に打ち込めるなどのメリットもたくさんあります。ただ、デメリットもないわけではありません。特に将来、健康リスクの管理や、老後の不安、孤独感を抱くこともあるでしょう。充実した独身ライフを送るコツは、健康管理に気を付けることや、楽しめる趣味や仕事を持つ、友人や家族を大切にすることです。「自分は生涯独身が良いな」と思ったら胸を張って!不安への対処法は早めに準備をしておくようにしましょう。
もくじ
1. 一生独身の男女の割合が増えている? 2. 一生独身の人が増える理由と背景 3. 独身で何が悪い?実は一生独身はメリットが多すぎる 4. 一生独身を決めた人が知っておくべきデメリットは? 5. 充実した独身生活を送るコツ 6. 胸を張って充実した独身ライフを

一生独身の男女の割合が増えている?


「結婚してもしなくても良い」時代になり、一生独身の人が増えたと感じている人もいるのではないでしょうか。ここでは、生涯未婚率のデータから、一生独身の男女の割合が現代までどう変化しているのかを確認していきます。まずは、生涯未婚率とは何かというところから押さえていきましょう。

生涯未婚率とは?


生涯未婚率は「50歳の時点で結婚していない場合、一生独身の可能性が高い」と考え、50歳時点で1度も結婚したことがない人の割合を示したものです。45歳〜49歳、50歳〜54歳の未婚率の平均値から算出されます。生涯未婚率は、50歳を目安として算出されているため、実際には「生涯独身である人」の割合を示しているわけではありません。そのため、最近では「50歳時の未婚割合」という言葉に置き換えられ、使われるようになってきています。

生涯未婚率の増加


2015年の国勢調査の結果によると、生涯未婚率は下記のように推移しています。

1985年 男性:3.9% 女性:4.3%
1990年 男性:5.6% 女性:4.3%
1995年 男性:9.0% 女性:5.1%
2000年 男性:12.6% 女性:5.8%
2005年 男性:16.0% 女性:7.3%
2010年 男性:20.1% 女性:10.6%
2015年 男性:24.2% 女性:14.9%

(出典)2015年の国勢調査:https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka.html

1985年の結果と2015年の結果を比べてみると、その差は一目瞭然です。男女ともに3倍以上、生涯未婚率が増加しているのがわかります。また、年を重ねるごとに生涯未婚率は増えてきており、これから先も増えていくことが予想されています。

一生独身の人が増える理由と背景


日本では、一生独身の人が増えてきていることがわかりました。一生独身の人が増える理由と背景はどんなところにあるのでしょうか。ここでは、一生独身の人が増える理由と背景について解説していきます。昔と比べて、結婚に対する世の中の雰囲気や価値観はどう変わってきたか、思い返しながら進めていきましょう。

一生独身が増えた背景:結婚市場の自由化


日本人のほとんどが結婚するようになったのは、明治維新以降です。国策の影響もあり「男は仕事、女は家庭」という性別役割分業が浸透しました。女性は、結婚をして仕事を辞めることが当たり前で、当時の女性の憧れやステータスになっていたところもあります。また、お見合いが普及したことで、結婚への社会的なプレッシャーもありました。現在は、規制もなくなり、結婚が自由化されています。男女ともに仕事をすることが当たり前になり、女性が結婚する必要性も薄れてきました。さまざまな価値観がある現代では、全体の2〜3割が結婚という形を選択しないのも、自然な流れだと言えるでしょう。

一生独身の理由①結婚したいができない


一生独身の人が増える理由には「独身でいたい」わけではなく「結婚したいができない」人が増えていることも、影響しています。良い出会いがない、経済的な不安がある、性格的に人と深く関わるのが苦手など、様々な理由から、結婚したくてもできていない人もいるのです。また、共働き時代になり、産後も職場復帰する女性が増えていますが、出産で一時仕事ができないことは、避けることが難しい現実があります。そのため、積み上げたキャリアを手放してしまう可能性があるのなら、と結婚したくても、子どもが欲しくても、そうできない女性も多くいます。

一生独身の理由②あえて独身を選択する人も多い


結婚が当たり前ではなく、選択肢の1つとなったことで、あえて独身を選択する人が増えてきています。自分がどう生きるのが1番楽しいか、人生を謳歌できるか。自分が自分らしく生きられる選択として、独身を選択する人が多いのです。また、日本では夫婦別性ができないため「法律婚をして名前が変わるのなら、独身や事実婚を」と結婚を選ばない人も増えてきています。

独身で何が悪い?実は一生独身はメリットが多すぎる


独身というと、世間からネガティブなイメージを持たれてしまうこともありますよね。ただ、実際には、一生独身のメリットはたくさんあるのです!ここでは、一生独身のメリットについて解説していきます。あなたが結婚したくない理由、独身でいたい理由もここで紹介するメリットと通じるものがあるのではないでしょうか。確認してみてくださいね。

メリット①時間とお金を自由に使える


結婚していると、夫婦で口座を共有し合ったり、家や子どもにお金を使ったりして、なかなか自分のために自由にお金を使うことが難しくなりがちです。逆に、独身だと、既婚者に比べて時間とお金を自由に使うことができます。お金を使うことを制限されたり、許可を取ったりする必要もないため、気持ちよくお金を使うことができるのです。また、早く家に帰らなければいけなかったり、休日を家族のために空けておかなければいけなかったりすることもないため、時間も自由に使うことができます。

メリット②人間関係の悩みが少ない


結婚したり、子どもを授かったりすると、義理の両親やママ友、近所付き合いなど、新しい人間関係の構築が始まることがあります。それらの人間関係は、心地よいものもあれば、面倒に感じたり、頭を悩ませるものであることもあるでしょう。独身でいると、ある程度自分で人間関係を整理しながら過ごしていくことができます。煩わしさを感じる人間関係からは距離を取ることも、時には可能です。なるべく自分が心地よいと感じる人間関係のみに絞り、人間関係の悩みを減らしていく選択を取ることができるのは、独身の大きなメリットのひとつです。

メリット③自分以外の責任を負わずに済む


既婚者だと、結婚相手や子供の生活費、教育費など、自分以外の責任を負わなければならない場面があります。自分の心身や仕事に問題がなくても、配偶者や子どもの健康、日常の問題で生活が一変してしまう可能性もあるのです。独身だと、自分以外の責任を負わずに済むことが多いため、責任に押しつぶされてしまったり、責任で心身ともに疲弊してしまったりすることがあまりありません。そのため「自分のための人生」を全うしやすいのです。

メリット④仕事や趣味に打ち込める


仕事や趣味に、とことん打ち込めるのは独身のメリットです。仕事中に家族に連絡を入れたり、趣味に使う金額を気にしたりすることなく、自由に楽しむことができます。ただし、現実は結婚生活を優先しないといけない場面が多く、仕事を思い切り頑張りたい人にとっては足枷に感じてしまう場合もあるでしょう。家族で話し合い、仕事や趣味を認めてもらえるような形になっているなら大丈夫ですが、身勝手に独身時代と同じように過ごしているとなると、パートナーに負担をかけてしまうこともあるでしょう。

メリット⑤自由に恋愛を楽しめる


独身は自由に恋愛を楽しむことができます。結婚は一人の相手と一生一緒に過ごす必要がありますが、縛られたくない。恋愛を楽しみたいというタイプの人もいますよね。いつまでも恋愛を楽しみたい、ドキドキしてときめきがあるような恋をしていたいというタイプの人は、独身を選ぶと叶いやすいです。

メリット⑥転職や引っ越しが容易


家族がいると、転職や引っ越しをしようとしても、反対されてしまったり、家族を巻き込んでしまったりして、気軽にすることはできません。転職や引っ越しに伴って、子どもの転校やパートナーの異動が必要になってしまうケースもあります。独身だと、自分の選択によって誰かを巻き込むことがないため、自分のしたいように選択することができますね。転職や引っ越しが容易で、望んだ生活を手に入れられやすいところは、独身の大きなメリットになるでしょう。

メリット⑦友人や自分の家族を大切にできる


結婚によって、家庭が1番になると、独身時代の友達や自分の親との関係が希薄になってしまう場合もあります。独身の場合は、大きくライフスタイルが変わることがないため、独身同士の友人であれば、特に変わらずに過ごすことができるでしょう。また、自分の家族と過ごす時間も変わらず大切にすることができます。

メリット⑧安定したライフスタイルを維持できる


結婚しない理由として「自分が作り上げてきたライフスタイルを壊されたくない」と口にする人は多いです。自分が自分らしくいられる生活、空間を他人に脅かされたくないという気持ちから、独身を選ぶ人も多いようです。また、自分の日常に他人が介入してくることで「感情を乱されなくない」と考える人もいます。自分が穏やかでいられる、安定したライフスタイルを維持できることは、独身である大きなメリットだと言えるでしょう。

一生独身を決めた人が知っておくべきデメリットは?


独身であることには、数々のメリットがありますが、中にはデメリットもあります。一生独身でいることを決めた場合は、デメリットまでしっかり把握しておくと、充実した独身生活が過ごしやすくなっていきますよ。一生独身でいるデメリットを押さえ、問題になりやすい部分は、早めに解消していきましょう。

健康リスクが上がる


独身で、自分一人の生活となると、食事や生活習慣が不規則になってしまいがちです。そのため、体を壊しやすくなってしまう可能性があります。また、日々一緒に暮らしている人がいないことで、病気になっても異変に気づきにくく、家族から病院の受診を勧められる、なんてこともなかなかないでしょう。そうなると、気づいた時には、大病になっていた、孤独死に…なんてこともあるかもしれません。

周囲からのプレッシャー


結婚してもしなくても良い時代になったとはいえ、独身だと世間や家族から結婚へのプレッシャーを感じることがあるかもしれません。「自分で決めたこと」とはいえ、周りから良い反応をされなかったり、心配されたり、小言を言われてしまったりすると、悩んでしまいますよね。昔より、独身生活を選びやすくはなっているものの、周囲からプレッシャーを感じる場面があるかもしれないことは、頭に入れておきましょう。

老後の不安


若い頃は楽しい独身生活も、定年で仕事を辞め、老後になると、人や社会と関わることが一気に減ってしまいますよね。基本的に1人暮らしであることが多い独身生活では、老後に孤独感を感じやすいです。また、介護が必要になった場合に、力になってくれる人がおらず、心身ともに辛い思いをしてしまう可能性があります。事前にできることとしては、将来を見据えて、老後の施設入居のために貯金を準備しておいたり、支え合える独身の友人を作っておいたりすることが大切でしょう。

孤独感


独身生活は、自分で選んだこと。とはいえ、結婚して日々を支えてくれるパートナーがいたり、子どもがいたりして、家族としての幸せな時間を過ごしている人を見ると、独身者は寂しい気持ちや孤独を感じてしまう可能性があります。独身で自分のライフスタイルが侵されない、穏やかでいられる分、他者が介入しないことによる「刺激の少なさ」が精神的な孤独感に繋がってしまうことがあるのです。

意外とヒマな時間が多い


自由に動けるからと言って「毎日飲みに行って、毎週末遊びに行く」というような生活はなかなか難しいものです。ある程度、自分の人生に余白をと思い、人からの誘いを整理していると、今度は意外と1人の時間を持て余してしまうこともあります。1人の時間を持て余した結果、パチンコやゲームなどにハマってしまう人もいるのです。自分以外の人に時間を取られる機会が少ないことは、独身のメリットですが、それゆえ人生に退屈さを感じてしまうこともあるのです。

充実した独身生活を送るコツ


一生独身でいることを決めるまでには、さまざまな悩みや不安があると思います。悩んだ末に決断した独身の道。せっかく選んだからには、充実した楽しい独身生活をしていきたいですよね。ここでは、最後に充実した独身生活を送るコツについて解説していきます。コツを押さえ、自分にとっての幸せな独身生活を目指していきましょう!

健康管理に気を付ける


独身だと、健康リスクが上がりやすいと言われています。そのため、普段から食事や生活リズムに気をつけておくことが大切です。また、こまめに健康診断を受けるなど、自分の体と向き合うことを大切にしていくと、老後まで安心して過ごして過ごしていくことができるでしょう。

楽しめる趣味や仕事を持つ


未婚の人の場合、既婚者に比べて、お金や時間を自由に使いやすいため、趣味や仕事に思いっきり没頭することができます。没頭できる環境が整っているからこそ、楽しめる趣味や仕事があると、人生の充実度が大きく変わっていくのです。

友人や家族と連絡を取り合う


孤独感を解消していくためには、友人や家族と連絡を取り合うことが大切です。気軽に集まれる独身仲間を作ったり、家族とこまめに顔を合わせるようにしたりして、仕事以外で人と交流する機会を作るようにしていきましょう。趣味の仲間とオフ会を開いたり、一緒に趣味を楽しんだりしてみるのもおすすめですよ。

自分らしく生きる


周りと違うこと、マイノリティであることは、どうしても不安や悩みの種になりがちです。独身生活でも、友人が既婚者ばかりで、独身の友人がいないとなると「この選択はおかしいのかな」と悩んでしまうこともあると思います。一生独身でいる上で大切なことは、周りと比べないことです。生き方に悩んでしまった時は「自分が独身を選んだ理由」に立ち返ってみると、気持ちが整理できることもあります。周りと比べず、自分が穏やかでいられること、自分の幸せを大切に、自分らしい生き方を考えてみてくださいね。

胸を張って充実した独身ライフを


時代の変化とともに、結婚はしてもしなくても良いという価値観が浸透してきました。ただ、そんな現代でも、独身でいることはネガティブなイメージで語られることがあり、世間や家族の目が気になったり、結婚へのプレッシャーを感じる場面はありますよね。だからこそ、一生独身を決断するには、悩んでしまう人が多いですが、実は独身のメリットもたくさんあります。安定したライフスタイルを維持できる、穏やかな感情でいられる、お金や時間を自由に使えるなど、自分らしい生活、人生を全うすることができるようなメリットが揃っています。もし独身生活で不安や未来への不安を感じた時には、早めに解決策を考えておくことで、解決できることもあるので、あまり思い詰めすぎないようにしていきましょう。「自分は独身が良いな」と思ったその気持ちを大切に、周りと比べず、胸を張って充実した独身ライフを過ごしていってくださいね。