婚活で「話し合いができる人」を求める女性が多いのはなぜ?
あつた:話し合いができる人がいいという意見は婚活で多いですか?
坂田:多いです。誰から聞いたの?どこかに載ってるの?というくらい多くの婚活中の女性方が気にされるポイントですね。
あつた:私も多いです。「あつたさんのご夫婦のような、話し合いができる夫婦になりたい」とか「以前のパートナーと話し合いができる関係じゃなかったから、今回は話し合える相手がいい」とかはよく言われます。
坂田:この意見は圧倒的に女性から多く聞きますね。自分の性格が意見をはっきり言えるタイプじゃないからこそ、せめて結婚相手とは話し合える関係を築きたいと考えている方が多いですね。あとは、既婚の友達からの話を聞いて、やっぱり話し合える相手じゃないと苦労するんだって思ってしまっている人も多そうです。
あつた:でもそれってとても素敵なことですよね。話し合える人が良いって思うことは全然変じゃないと思います。色々なご夫婦を見ていても、やはり話し合いができる夫婦は長続きしやすいというのは実際ありますよね。でも、それを婚活でどこまで全面に出して活動するのか?という点が難しいポイントですよね。
婚活で話し合いができる人を求めてもいい?
あつた:坂田さんは、婚活で話し合いができる人を求めることについてどう思いますか?
坂田:私の意見としては、「話し合いができるということは大切」という点は大前提として、婚活では言わなくてもいいのではないか?と思っています。
あつた:それは、婚活でどのタイミングの話でしょうか?お見合いとか、初対面?プロフィールの文章で?
坂田:どのタイミングでもなんですが、大切だけどあえて条件として口に出さなくても良いのかな?というイメージです。
あつた:なるほど。何となく分かる気がします。私も話し合い星人なので、話し合いは大事という点は同じく大前提です。でも「話し合い」という言葉の解釈によって、ネガティブにもポジティブにも取られてしまうという点は発信側として感じています。
先日、Twitterで夫婦が二人会議のシートを使って話し合っているという事例を呟いたんです。5000件以上いいねが付いて、色々なご意見を頂いて、例えば、話し合いをポジティブに捉えている人は、「すごく良い!」「私も真似したい!」と思う一方で、拒否感を示す人もたくさんいらっしゃったんです。「シートを使わないと話し合いもできないの?」「詰められるのが怖い」という反応を見て、自分の話し合いの経験がネガティブである場合には「話し合い」という言葉を出した時に、相手によってはポジティブに受け取ってもらえない可能性があるという点は、最近強く感じています。
坂田:そうですよね。そして、相手に配慮や歩み寄りができる元々話し合いが上手な人は「話し合い」という言葉を使わないんですよね。コミュニケーション力が高く、自然と上手に関係を築ける人にとって「話し合い」という言葉のイメージは強すぎて、「討論」や「考えを押し付けられる」という風に取って構えてしまうんです。でも、「話し合いができる人がいい」という女性はそんなつもりが全くないという点が、婚活で起こっている食い違いかなと思います。
あつた:ということは、婚活のプロフィールやお見合いなどでは「話し合いができる人がいい」とは書かない方が良いということですか?例えば「私の理想の結婚像は、意見が違ってもお互いを尊重し合って話し合える関係がいいです」とかなら大丈夫なんでしょうか?
坂田:そういう伝え方は良いですね!多くの男性は「そんな夫婦が良いよね」とポジティブに受け取ってくれると思うので、全く書かない方がいいという訳ではないですよ。
結婚生活になぜ話し合いが大切?
坂田:私は結婚しているんですが、奥さんと話し合いってほとんどしたことがないと思います。感覚が似ているし、お互いあまりこだわりがない性格なんですよね。去年引っ越しをした時も「このエリアはどう?」「ちょっとそれは遠くない?」「そうだよね。じゃあここくらいがいいか」とか、話し合い以前に決まってしまうことがほとんどなんです。
あつた:私の定義ではそれは十分話し合いですよ!でも、どこまでを話し合いというかもまた人それぞれなんですよね。
坂田:あつたさんのご夫婦はもっと活発に話し合われるイメージですが、どうですか?
あつた:我が家はもっと具体的な感じで、slackとかも使います。今まさに私も引っ越しを考えているんですが、今の家の不満点をslackにあげて、物件もA案、B案、C案があって、それぞれの良い点悪い点を出し合ったり、引っ越しのタスクを出し合って分担まで決めたりして、とことん話し合います。笑
坂田:すごいですね!
あつた:でも坂田さんの夫婦は話し合いが出来ていないっておっしゃいますが、私の定義では話し合いが出来ていますよ。相手を否定せずに、価値観の交換が出来ていて、ふたりにとって良い形を見つけられているんですよね。
話し合いができる夫婦は長続きする?
あつた:話し合いができる夫婦は長続きすると思っているんですが、体感で3〜4割の夫婦は全く話し合いをしなくてもめちゃめちゃ仲良しです!というパターンもやっぱりあるんです。どちらかがすごくおおらかだったり、相性がピッタリ合っていたり。でも価値観って変わることもあるんですよね。
坂田:確かに、価値観って変わってきますよね。話し合いの土台がないと、価値観がズレていったときに苦労するかもしれませんね。
あつた:そうですね。なので、意見交換の習慣と、相手を否定しないコミュニケーションを日頃から取っていることが長続きの秘訣かなと思います。
意見交換ができない時はどうしたらいい?
坂田:婚活でよく聞くのは、女性側は話し合いたくて「〇〇についてどう思う?」って聞いているのに、男性側に意見がなくて「それでいいよ」としか返ってこなくて話し合いが出来ないっていう意見です。女性は不安になってしまうんですよね。でも、男性は本当に意見がなくて何でも良いって思っているパターンが多いなって成婚退会された方を見ていて思います。
あつた:でも、女性側が不安になってしまう気持ちも分かりますよね。「無理してるんじゃないかな?」「本当は不満?」「私ばかり意見を言ってる」って色々と考えてしまいますよね。この場合は、「いつも私の意見ばかりだけど、本当に大丈夫?不満に思ってない?」って率直に聞いてみても良いかもしれませんね。
坂田:もしくは、あえて男性に決めさせる機会を作るのもひとつの手ですよね。
あつた:確かに、提案って疲れるので、たまにはお願いしてみるのも良いかもしれませんね。
後編へ続く・・・