婚活

結婚の知っておくべきメリット・デメリットとは?結婚前に知って気持ちを確かめよう

ライター
くるみ編集部
監修者
結婚相談所イノセント 代表 坂田
2023.11.09 公開
いざ結婚するとなると、さまざまな環境の変化に、不安になってしまう方は多いです。いわゆるマリッジーブルーになってしまうのですよね。そこで今回は、結婚の知っておくべきメリット、デメリットについて解説していきます。メリットもデメリットも、事前にしっかり把握することで、不安が解消できることもあります。メリットやデメリットを把握しながら、改めて結婚への気持ちを確かめてみてくださいね。ゆっくり気持ちを整理することができれば、幸せな結婚に向かっていくことができるでしょう。
この記事を読んでわかること
結婚の生活面でのメリットは、貯蓄や経済的な安定などの恩恵がありますよね。安心感や子どもを授かる事による、精神的なメリットもあるでしょう。一方デメリットもあります。自由や自分のために使えるお金が制限されたり、責任が伴うこと、また独身の時はなかったストレスも重くのしかかってきます。ストレスに負けず、ずっと仲良しでいるための秘訣は感謝の気持ちや、愛情を言葉で伝えること、お互いの価値観を尊重し合うことです。結婚には、幸せも難しさもあります。どちらも知ることで、夫婦で「これはお互いやめておこうね」などのルールを決めても良いでしょう。自分の不安を整理しながら、ぜひ前向きな結婚を目指してみてくださいね。
もくじ
1. 生活面で得をする?結婚のメリットとは? 2. 結婚の精神的なメリットは? 3. 結婚のデメリットはある? 4. 結婚後もずっと仲良しでいるための秘訣は? 5. 仲良し夫婦でいるために「やらないこと」は? 6. 結婚についてよく知って不安を無くそう

生活面で得をする?結婚のメリットとは?


結婚というと、一緒に生きていくパートナーができるという気持ちの面でのメリットが目立ちます。ただ、実は、生活面でのメリットもたくさんあるのです。ここでは、生活面における結婚のメリットについて解説していきます。結婚後に起きる、生活面での変化を想像しながら結婚のメリットを確認していきましょう。
 

貯蓄がしやすい


結婚すると、ふたりで生活をやりくりしていくため、貯蓄がしやすいです。結婚式、結婚旅行、妊娠出産、子育てなど、結婚後には大きなお金が必要になってきますよね。そういった出費に備えて、ふたりで目標を立て、貯蓄していく夫婦も多いです。ふたりで目標にしていた金額を貯められたとなると、そのお金を使うときにもより楽しむことができるでしょう。
 

家賃など家計の負担が減る


ひとり暮らし同士だと、それぞれに家賃、光熱費がかかってきますよね。結婚して同居すると、家賃も光熱費もふたりで捻出していくことになるため、一人ひとりへの負担が減りやすいです。ひとりだと家賃に5万円以上はかかることが多いですが、ふたり暮らしだと、ひとり暮らしのときより広い部屋にこれまでより安い自己負担額で住むことができることもあります。

経済的に安定する


 ふたりで生活費を捻出していくことができるようになる分、家計の収入が増え経済的な負担が減り、結婚して経済的に安定したと感じる人もいます。また、自分に何かがあって働けなくなってしまったときにも、共働きで支えてくれる相手がいることで、経済的な心配が少ないです。ふたつの柱で生活を営んでいくことは、安心感に繋がっていくでしょう。

税制面でもメリットがある


 配偶者控除という言葉を聞いたことはありますか? 配偶者控除とは、結婚して妻や夫が専業主婦(主夫)またはパートなどになり、年収が103万円以下の場合に、所得控除が受けられる制度です。所得控除があると、税金の負担が軽減します。また、社会保険の被扶養者制度も使用することができるため、条件に該当している配偶者は、保険料を払うことなく、保険給付を受けることができるのです。

結婚の精神的なメリットは?


 続いて、結婚の精神的なメリットについて、解説していきます。結婚の精神的なメリットをしっかり把握しておくことで、そのありがたさや幸せをよりしっかりと受け止められるようになっていきます。「結婚っていいな」と思えるような日々を過ごせるよう、まずは結婚による精神的なメリットを紹介します。

①自分の居場所ができる


 結婚すると、自分にとっての家族、家庭ができます。家族、パートナーと作っていく家庭が、自分の居場所になっていきます。日々仕事を頑張り、その後に帰る居場所があるというのは、人生においての支えになります。居場所があることで、より外の世界で頑張れると感じる方も多いのではないでしょうか。

②好きな人と一緒にいられる


 好きな人と一緒にいられるという、シンプルかつ大きな幸せは、結婚の精神的なメリットだといえるでしょう。同居するようになり、一緒に過ごせる時間が格段に増えることは、幸せを感じやすいポイントです。また、これまで同棲していたカップルにとっても、好きな人とすっと一緒にいられることが、この先も確定しているということで、また違った幸せを感じられるようになっていきます。

③安心できて気持ちが安定する


 結婚前は「この先、別れてしまうこともあるのかな」と不安になってしまうこともあると思います。この先も一緒にいるとはわからないとなると、将来が心配になってしまうこともありますよね。結婚すると、関係性が夫婦として落ちついていきます。それによって、気持ちも安定していくことが多いです。安心して一緒に過ごせるようになることで、ふたりの時間をより楽しめるようにもなっていきます。

④子どもを授かることができる


 結婚していてもしなくても、子どもを授かることはできますが、結婚しているとより安心して授かることができます。結婚前は「子どもができたらどうしよう」という不安を抱えながら過ごしている女性も多いのではないでしょうか。結婚していても、夫婦によって子どもを考える余裕ができるタイミングはそれぞれですが、結婚前より、安心感を持って子どもを授かることに向き合える夫婦が多いのです。

⑤人生をともに生きるパートナーができる


 この先の長い人生をともに生きるパートナーができることは、精神的な支えになります。家に帰れば、自分の絶対的な味方がいて、嬉しかったこともつらかったことも共有できる。それは、何にも変えられない安心感に繋がっていくでしょう。新しいことに挑戦するときも、つらいことがあったときも「この人がいるなら大丈夫だ」と頑張れるような存在がいることは、大きな支えになっていきます。

結婚のデメリットはある?


 続いて、結婚のデメリットについて解説していきます。結婚については「大変そう」というイメージを持つ人が多いです。結婚したくないと思ったり、結婚前に不安になったりする理由には、結婚のデメリットが関係していることが多いです。結婚後に「こんなはずじゃなかったのに」とならないように、結婚のデメリットもしっかり確認し、そのうえで結婚へと進んでいきましょう。

①時間やお金を自由に使えない


 結婚すると、独身のときより時間やお金を自由に使えなくなる傾向があります。そのため、結婚前より自由がなくなったことが不満になってしまう人もいます。結婚して夫婦ふたりのときは、そこまで独身時代との変化がない夫婦もいますが、子どもができると大きく環境が変化することが多いです。

②家族や子どもに対して責任が増える


 結婚後は、家族や子どもの人生に責任を持つようになります。結婚によって増える責任の重さは、結婚を「しんどいもの」というイメージに変えてしまうこともあります。家族ができるという大きな幸せの一方で、家族に対する責任ができるのは、結婚の大きな特徴です。

③自由に恋愛ができない


 結婚後の不倫は、民法上での不貞行為とされており、違法です。訴えられて慰謝料が発生するケースもあるので注意が必要です。そのため、結婚後は基本的には自由に恋愛をすることができません。自由に恋愛したい、男性とも遊びや飲みに気軽に行きたい女性にとっては、この自由に恋愛できないことが、窮屈に感じてしまうこともあるでしょう。

④親戚や家族との付き合いが増える


 カップル時代は、ふたりだけの関係ですが、結婚すると親戚や家族との付き合いが増えます。相手の親族も含めて、自分の家族になっていくのです。家族が増えることは幸せなことでもありますが、近すぎる存在が故にトラブルも多いです。そのため、さまざまな付き合いが増える分、人間関係の面倒さ、大変さも増していきます。夫婦によっては、この親族や家族との付き合いでトラブルが発生し、離婚に発展してしまうケースも少なくありません。

⑤他人と一緒に暮らすストレスがある


 別居婚もありますが、基本的には結婚後には同居する夫婦が多いですよね。同居すると、これまでの自分のルーティーンができなくなってしまったり、リラックスできなかったりして、ストレスが溜まってしまうことがあります。一緒に暮らせることにワクワクしていたけど、いざ一緒に暮らしてみたらうまくいかない……なんてことも。一緒に暮らすことで、ストレスを感じてしまう可能性があることは把握しておくとよいでしょう。

⑥共同体だとみなされる


 カップル時代に比べて、結婚後は共同体とみなされることが増えていきます。どちらかが姓を変えることで、同じ姓になり、家族として、ひとつのまとまりとして見られるようになっていくのです。また、共同体として見られるだけでなく、配偶者の付属品のような扱いを受けてしまうことも。そういったことがあると、自分の存在が無視されているような気持ちになり、苦しくなってしまう女性もいます。

結婚後もずっと仲良しでいるための秘訣は?


 ここからは、結婚後もずっと仲良しでいるための秘訣について解説していきます。大好きな恋人と結婚できるのではれば、仲良く、より幸せな日々を過ごしていきたいですよね。結婚し、環境の変化があってもずっと仲良しでいるためには、どうしたらいいのか。大切なポイントを押さえて、ふたりの日々に活かしていきましょう。

①感謝の気持ちと言葉を忘れない


 結婚して、同居するようになると、恋人から一緒に暮らすパートナーへと変化していきます。そうなると、一緒にいることへのありがたみを感じられなくなったり、相手の存在があたりまえになってしまったりすることもあります。居心地がいい存在になることはとても素敵なことですが、その中でも感謝の気持ちと言葉は忘れないことが大切です。相手が自分のパートナーでいてくれること、相手がしてくれたことなどに対して、言葉できちんと感謝を伝えるようにしていきましょう。言わなくても伝わっていると思ってしまうと、すれ違いのタネになってしまうので、要注意です。

②毎日会話をしてコミュニケーションを取る


 夫婦として一緒に暮らしているとはいえ、お互い仕事をしたり、家事育児に追われていたりすると、ふたりの時間は意外と少ないです。そのため、お互いが意識してふたりの時間を作ろうとすることが大切になっていきます。忙しい中でも、毎日会話をして、少しでもコミュニケーションを取るようにしていきましょうね。もし、それが難しい場合は、休日は意識してふたりの時間を作るようにするなど、工夫をしてみてくださいね。

③愛情表現をする


 結婚して、お互いの存在があたりまえになってしまうと、改めて愛の言葉を口にする機会が減ってしまう夫婦もいます。そうしているうちに、愛の言葉をかけることがどんどん減り、気がつけば全く言わないという家庭も多いかもしれません。感謝の気持ちと同様に、愛情についても、意識して伝え続けることが大切です。言葉で伝えたり、自分からハグやキスをしたりなど、愛情表現を忘れないようにしていきましょう。愛情表現を珍しいことではなく、日常的なものにしていけると、お互い自然に愛情表現ができるようになっていきます。

④お互いの価値観を尊重し合う


 夫婦とはいえ、一人ひとりの人間であり、他人です。そのため、夫婦だから一緒の考えを持っている、持っていなければいけないとは思わないようにしましょう。夫婦とはいえ、価値観はそれぞれ違うため、お互いの価値観を尊重し合うことが大切です。意見がぶつかったときには、お互いの価値観をすり合わせて、妥協点を探しながら、ふたりの答えを見つけてみてくださいね。

⑤個人と家族の時間のバランスを取る


 夫婦だから、家族だからといって、常に家族の時間にしなければいけないということはありません。むしろ、個人の時間を大切にできるからこそ、より家族の時間を楽しめるようになっていきます。結婚後も仲良しでいるためには、お互いの趣味や友人との時間も大事にしながら、家族の時間とのバランスを取っていくことが大切です。どちらかだけが、個人時間がある状態ではダメなのです。それぞれが、個人時間を過ごすことができ、そのうえで家族の時間を確保できるように考えていきましょう。

仲良し夫婦でいるために「やらないこと」は?


 最後に、仲良し夫婦でいるために「やらないこと」について解説していきます。仲良し夫婦でいるためには、気をつけておいたほうがいいこともあります。夫婦関係は、蓄積したストレスによって、一気に壊れてしまうこともあります。夫婦のトラブルになりやすい部分は事前に把握し、今後の結婚生活の参考にしてみてくださいね。

愚痴や不満ばかり口にする


 日々の生活で愚痴や不満ばかり口にすることはおすすめしません。家が癒しの場所ではなくなってしまいます。パートナーに話を聞いてもらってスッキリしたい気持ちはわかりますが、話を聞く相手の負担も考えるようにしていきましょう。ただ話を聞いてほしい女性と、解決策を提案しようとする男性は、感覚の違いですれ違ってしまうことがあります。もし、愚痴や不満を口にするときは「今から話すことは愚痴なんだけど、聞いてくれればいいから」と伝えておくと、男性は聞くに徹する姿勢を作ることができます。

どちらか片方に負担が大きい


 夫婦として、ともに暮らしていくとなると、仕事をしながら家事や育児を一緒にやっていかなければならないですよね。ただ、どちらか片方だけがやっている、片方だけに負担が大きくなってしまっているとなると、不満になってしまいます。また、キャパオーバーになってしまい、心身に大きなストレスを与えてしまうことも。一緒に生きていくパートナーとは、お互いが納得できる形で家事等を分担しながら、日々を過ごしていくことが大切です。ライフスタイルや得意分野などに合わせながら、負担が偏らないような分担を考えていきましょう。

過度な束縛や干渉


 お金や時間、人間関係などに対して、過度な束縛や干渉をしてしまうと、ストレスになってしまいます。家族として縛りつける、管理するのではなく、パートナーを信頼して、個であることを大切にしながら過ごすことが大切です。夫婦であっても、家族であってもそれぞれひとりの人間なのですよね。そのことを忘れず、お互いを尊重しながら過ごしていくようにしてみてくださいね。パートナーのことは「とにかく信頼する」姿勢を持っておくとよいでしょう。

結婚についてよく知って不安を無くそう


結婚には、幸せなことも、大変なこともあります。メリットだけでなく、人によってはデメリットだと感じてしまうこともあります。結婚に限らず、人生の大きな変化、環境の変化があるときに不安はつきものです。今までと何かが変わることに対しては、どうしても不安を感じてしまうものです。結婚に対して不安を感じてしまうのは、悪いことではありません。結婚の大変さを事前に把握できていることは、大切なことです。ただ、その逆に結婚のいいところ、メリットをしっかり把握しておくことも重要になっていきます。メリット、デメリットをどちらも把握しているからこそ、幸せも難しさも受け入れながら結婚生活を過ごしていくことができるのです。まずは、結婚についてよく知る。そうすることで、不安はなくなっていくこともあります。結婚について知り、少しずつ自分の気持ちを整理していくことができれば、幸せな結婚に向かっていくことができるでしょう。