20代での結婚は早い?遅い?
20代での結婚は、早いのか、遅いのか。そう考えると、ひとことではなかなか表現しづらいです。20代といっても、20代前半と20代後半では大きく状況が変わってきます。また、結婚は地域によっても大きな差があるため、20代前半での結婚は早いという地域もあれば、20代前半が結婚のピークという地域もあるのです。ここでは、結婚年齢の平均について、20代で結婚する人の割合について解説していきます。全体的な傾向として、20代での結婚はどんな立ち位置になっているのか、確認していきましょう。
結婚年齢の平均は?
令和4年の厚生労働省「人口動態調査 人口動態統計 結果の概要」によると、令和4年の女性の平均初婚年齢は、29.7歳です。ここから考えると、20代前半や20代半ばでの結婚は、比較的早く、20代後半の結婚は早くも遅くもない年齢だといえるでしょう。結婚が早い地域だと、20代前半が結婚のピークになるため、20代後半の結婚は、遅い方に分類されます。
出典:厚生労働省「人口動態調査 人口動態統計 結果の概要」
20代で結婚する人の割合
過去の国勢調査の結果によると、20代女性で結婚している人の割合は20〜24歳で8.3%、25〜29歳で36.7%という結果です。20代のうち、約4割の女性がすでに結婚をしています。20代は、結婚していない女性が6割と、結婚していない女性の方が多いですが、結婚していることも珍しいわけではありません。
20代で女性が結婚をするメリット
続いて、20代で女性が結婚するメリットについて解説していきます。20代で結婚したいと考える女性は、20代で結婚することに何かしらのメリットを感じていることが多いです。あなたが、20代のうちに結婚したいと思うのは、なぜなのでしょうか? あなたが20代で結婚したい理由には、あなたが思う20代で結婚をするメリットが隠れているはずです。どんなところにメリットを感じているのか、改めて考えてみてくださいね。
体力があるうちに出産や育児ができる
子どもを考えている場合、20代で結婚すると体力があるうちに出産や育児をすることができます。2人目、3人目の子どもがほしいと考えている女性の場合は、この点が大きなメリットになってくるでしょう。体力は、なかなか努力では手に入れられないものです。そのため、子どもを産みたいという気持ちが強い女性は特に、子どもを産み育てられる体力があるうちに結婚したいと考えるようになります。
仕事に早く復帰ができ長く働ける
早くに子どもを出産すると、仕事にも早く復帰することができます。そのため、復帰後に長く働くことができ、キャリアアップを目指していくことできるのです。若いからこそ、出産後に違う仕事に挑戦できることもあり、選択肢が多くなります。
子どもが独り立ちするまで収入がある
結婚が遅くなり、子どもを授かる年齢が高くなればなるほど、子どもが独り立ちする前に定年を迎える可能性が高くなります。20代で結婚すると、子どもが独り立ちするまでは、しっかり収入があることが多いため、急に経済的な不安を抱えてしまうことが少ないのです。
老後の資産を長く蓄えられる
結婚して、子どもにかかるお金を考え、老後の費用も考えていかなければならないとなると、なかなか手がまわらないこともあります。20代で結婚していると、少しずつであったとしても、老後の資産を長く蓄えることができるため、老後の生活費に安心感を持ちやすいのです。
人生設計が立てやすく暮らしが安定する
20代のうちに1人目、30代前半で2人目を出産するなど、20代で結婚すると人生設計が立てやすいです。人生設計が立てやすいからこそ、暮らしも安定しやすくなります。20代のうちに、結婚、出産、マイホーム購入などをすべて済ませることができれば、30代は子育てと仕事にできるため、余裕と安心が生まれていきます。
子どもが巣立った後の人生を楽しめる
20代で結婚し、早めに子どもを出産すると、子どもが巣立った後でもまだ力に満ちあふれている状態であることがあります。そのため、仕事に邁進したり、新しい挑戦をしたり、夫とふたりの時間を楽しんだり、第二の人生を楽しむことができるのです。例えば、25歳で結婚したとして、27歳で出産をしたとします。そうすると、子どもが20歳になったときは40代で、まだ50代前。子どもが20歳になったときに、もう還暦を過ぎているケースと比べると、体力的にも第二の人生を楽しみやすいのです。
20代で女性が結婚をするデメリット
次に、20代で女性が結婚をするデメリットについて解説していきます。20代で結婚するメリットはたくさんありましたが、デメリットはどうなのでしょうか。20代で結婚することには、メリットの印象が強いかもしれませんが、デメリットになる部分もあるのです。結婚してから「やっぱりもう少し年齢を重ねてからにすればよかった」と思わないよう、デメリットの部分もしっかり把握しておきましょう。
収入が低い人もいる
20代だと、まだ社会人になって数年であることが多いです。そのため、まだ収入が低く、経済的な不安を抱えている状態であることもあります。結婚となると、引っ越しなどの初期費用、結婚式費用、新婚旅行費用、妊娠出産にかかる費用など、大きな出費が必要になります。収入が低い状態だと、その大きな出費に対して不安を抱えてしまう可能性があります。収入が低いことで、あまり豪華な結婚式や新婚旅行をすることができないということもあるのです。
人によっては早すぎると感じる場合もある
20代だと、結婚はまだまだ先だと考え、仕事や遊びに没頭している人も多いです。そのため、人によっては「まだ遊びたい」「しばらく仕事に集中したい」など、20代での結婚は早すぎると感じる人もいます。あなたが20代で結婚したいと思っていたとしても、同世代である恋人は「まだ結婚はいいかな」と思っていることもあるので、その場合、結婚の時期について揉めてしまうこともあるのです。
精神的な余裕がない
20代で社会人になってすぐであったり、仕事が落ちつかなかったりする状況では、精神的な余裕がないことが多いです。また、自分の生活を成り立たせるので精一杯であったり、情緒が安定しなかったりして、結婚という大きな変化を受け入れられる余裕がないこともあります。20代で結婚した場合、精神的な余裕がない中で、結婚生活が始まり、ストレスを抱えてしまう可能性があります。お互いに思い合っているのに、余裕のなさからぶつかってしまうことも考えられるのです。
20代で結婚する女性の特徴は?
続いて、20代で結婚する女性の特徴について解説していきます。年齢によっては、まだ少数派になることもある20代での結婚。自ら20代での結婚を選んだ女性は、どんな特徴を持っているのでしょうか。あなたの現状や特徴に当てはまるものがあるか、探してみてくださいね。
早く子どもが欲しいと思っている人
子どもを産みたい、育てたいという気持ちが強く、早く子どもが欲しいと思っている女性は、20代で結婚する傾向があります。自分のライフプランとして、何人か子どもが欲しいと考えている女性は特に、20代での結婚を考えやすいです。20代で結婚すれば、人生設計がしやすいため、自分の望みが実現できる可能性が高いのです。
結婚願望を相手に伝えられる人
結婚願望があることを、素直に恋人に伝えられる女性は、20代で結婚しやすいです。明確に何歳までに結婚をしたいと思っている女性は「○歳までに結婚できないなら別れる」と事前に恋人に伝えていることもあります。男性は、結婚のタイミングを悩んだり、きっかけを作れずに困ってしまったりすることもあるため、ストレートに結婚願望を女性が伝えてくれることで、結婚に踏み切れることもあるのです。
付き合いの長い彼氏がいる人
高校や大学時代から付き合っている、付き合いの長い彼氏がいる女性は、20代で結婚する傾向があります。10代の頃や20代前半の頃から付き合っているとなると、交際期間が5年以上、カップルによっては10年を超えていることもあるため、結婚のタイミングとして選ばれやすいのです。30代に入ってしまうと、交際期間が長くなり過ぎてしまうこともあり、20代のうちに結婚を決めるカップルが多いです。
決断力がある人
周りがどうかということは特に気にせず、自分の意思を信じて決断できる決断力がある女性は、20代での結婚を叶えていることが多いです。周りはまだしていないから、経済的に安定していないからなど、早めの結婚への不安要素を吹き飛ばし「結婚したいから、結婚する」と決められる強さがある女性は、自分の理想を叶えることができます。
20代で結婚を考えたときの不安は?
最後に、20代で結婚を考えたときに、不安になりやすいポイントについて解説していきます。20代での結婚にはメリットもありますが、不安を感じやすいポイントもあります。あなたが今、20代での結婚に不安を感じているポイントはあるでしょうか? もし、20代での結婚に不安を感じてしまったときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
経済的に安定していなくてもやっていける?
20代だと、経済的にまだ安定していないこともあるため、その点が結婚するうえでの不安点になってしまうことがあります。確かに、結婚には大きなお金がかかってくるタイミングがあります。ただ、お互いに少しずつ貯金をしたり、お金がかからないように工夫をしたりしていけば、乗り越えていくこともできます。生活に関しても、ふたりでお金を出し合い、協力しながら進めていけば、幸せな結婚を叶えていけるはずです。
ひとり暮らしの経験がなくても大丈夫?
学生時代からずっと実家暮らしで、そのまま結婚をする女性もいます。特に、20代前半や半ばで結婚をする女性は、実家暮らしのままであることも多いです。その場合、ひとり暮らしの経験がなくても、結婚生活をやっていけるのか不安になってしまうことがあります。実家暮らしからひとり暮らしとなると、すべてを自分でやらなければならないため、負担が多いと感じてしまいやすいです。ただ、ふたり暮らしとなるとその負担を半分にできることもあります。パートナーと協力してやっていくことができるため、ひとり暮らしよりも負担が軽くなることもあるのです。ひとり暮らしの経験がないことは、あまり心配せず、ふたりで力を合わせて頑張っていけばいいと考えておきましょう。
家事や料理ができないとダメ?
「結婚するなら家事や料理ができないとだめなのかな」と悩む女性は多いです。確かに、家事や料理がある程度できると、お互いに協力し合い、片方に負担がより過ぎることなく過ごしていくことができます。もし、今から少し挑戦できるのであれば、自分のことは自分でできる力、簡単な掃除や料理などは身につけておくと、スムーズに結婚生活を過ごしていけるでしょう。ただ、家事や料理ができないからといって、結婚生活ができないとは限りません。お互いに得意なところを担当し、支え合いながらやっていけばよいのです。また、家事は外部のサービスを利用する、ご飯はミールキットやレトルトなどを利用するなど、工夫をしていけば、特に問題なく過ごしていくことができます。家事や料理ができないとダメということではなく、片方に負担が寄り過ぎないように工夫をしていくことが大切なのです。
20代を逃すと結婚は難しい?
20代で結婚をしたいと思っている女性は、20代を逃すと結婚は難しいと考えていることが多いです。そのため、20代での結婚に固執してしまっていることもあるのですよね。20代を逃したとしても、結婚できる可能性は十分にあります。30代前半は、一般的な結婚適齢期であることもあり、出会った相手とわりと早いスピード感で結婚が決まることもあるのです。20代を逃すと結婚は難しいのではないかという不安については、あまり心配しなくても大丈夫です。ただ、あなたが今、20代での結婚を望んでいるのであれば、まずはその実現に向けて進んでいきましょう。あなたが、心から結婚したい思いがあるのであれば、早いも遅いもありません。あなたに合うタイミングであることが、何よりも大切ですよ。
20代で結婚するには意思表示と決断力が大切!
20代のうちに結婚したいと考えている女性は多いです。実際に、20代で結婚するメリットは数多くあり、20代での結婚を望む女性が多いのも、よくわかりますよね。ただ、20代で結婚するデメリットも中には存在しています。20代だからこそのさまざまな不安定さは「うまく結婚生活をやっていけるのかな」という心配につながってしまうこともあるでしょう。20代での結婚を考えたとき、経済力や生活力についてなど、心配になってしまうことも実際にはあるかもしれません。ただ、不安なところがあるから、結婚できないということはないのです。結婚生活は、それぞれの夫婦によって形があり、正解はありません。ふたりでお互いが納得できる生活、ふたりの夫婦の形を作っていけばよいのです。ふたりの状況に合わせて工夫をしたり、協力したり、時には便利なアイテムやサービスを頼ったり。少しずつ、無理のない形で、ふたりの生活を完成させていけばいいのですよね。20代で結婚したいと思ったときは、まずその自分の気持ちを信じることが大切です。そして、しっかり恋人に意思表示をすること、周りに左右されず自分軸で、ふたりの判断で決断をしていくことが大切です。結婚したい気持ちを強く持ち、意思表示と決断力を大切に過ごしていけば、きっと20代での幸せな結婚を叶えていけるでしょう。