婚活における弱者男性とは?
坂田:ニッケル坊やさんは、弱者男性として発信されていますが、弱者男性とはどのような意味で使われているのでしょうか?
ニッケル坊や:弱者男性についてはリアルとネットでは少々乖離があるかとは思うのですが、いわゆる「モテない」男性という意味だと解釈しています。
坂田:モテないというと、今までお付き合いをしたことがない男性というようなイメージですか?
ニッケル坊や:そうですね。あとはやはり容姿が良くない男性を指していると思っています。
坂田:ニッケル坊やさんは今年で資産が2000万円になるという発信をされていた際に、「弱者じゃないじゃないか!」と指摘されていましたよね。笑 容姿が良くない、恋愛経験がない男性を「弱者男性」とされているわけですね。
ニッケル坊や:はい、ネット上では資産などは関係ないと思うので、弱者男性として発信をしています。
弱者男性の恋愛・婚活について
坂田:ニッケル坊やさんの過去の恋愛や婚活の状況についてお伺いできますか?
ニッケル坊や:恋愛はほとんどしたことないですね。告白をしたり、されたりしたことも一切ありません。学生時代を含めて、女性とまともに話した経験がほぼないんです。
坂田:文系・理系のクラスが分かれる高校以前も全く恋愛の経験がないということですか?
ニッケル坊や:私が人とコミュニケーションを取るのがすごく苦手で、友人ができたこともなくボッチで20数年間生きてきているんです。
坂田:えー!そんなことあるんですか?部活や習い事などもされていなかったんですか?
ニッケル坊や:少しやったこともあるんですが、運動も苦手ですし、輪に入ることも苦手なんです。異性に限らず、人と関わるのが苦手なんだと思います。
坂田:女性に恋心を抱いたこともこれまで一度もなかったんですか?
ニッケル坊や:ないですね。いじめられていた訳ではないんですが、そもそも女性の視界に入らないような存在でした。
坂田:今現在は婚活をされていると思うんですが、何かきっかけがあって始めようと思われたんですか?
ニッケル坊や:すごく消極的な理由なんですが、このまま歳をとって40歳、50歳になった時に、惨めな未来しか想像できなかったので。
坂田:それは、いわゆる孤独死のようなことですか?
ニッケル坊や:そうですね、元々1人なので心配はしていない面もあるとはいえ、後悔したくないなと思ったんです。やってダメなら仕方ないけど、やらないで後悔するのは嫌だと思ったんです。
坂田:なるほど。そういう理由で婚活をスタートされたんですね。まずマッチングアプリから始められたそうですが、どんなアプリを使われてたんですか?ペアーズでしょうか?
ニッケル坊や:そうですね。僕が住んでいる所が地方の田舎なので、ペアーズ以外のアプリでの婚活は難しそうでしたね。
坂田:ペアーズならマッチングはしたんじゃないですか?
ニッケル坊や:いえ、マッチングもほぼしないです。。笑 半年で5人くらい会うところまで行けたんですが、散々でしたね。
アプリに課金して、会う約束ができて2時間以上かけて相手の近くまで出向いてもドタキャンされたり、現れない人もいたりして。会えて奢って解散した後メッセージをしようとしたらブロックされたりして、やっているのがアホくさくなってしまったんですよね。
坂田:それはキツイですねー。。。
ニッケル坊や:週末の貴重な休日が潰れることに、嫌になっちゃいましたね。
マッチングアプリには真面目な女性がいない?
坂田:マッチングアプリでは、女性が男性に対して、ヤリモク・既婚者・彼女持ち・詐欺など、「ろくな男がいない」と言っている話をよく聞くのですが、ニッケル坊やさんはマッチングアプリをしている女性に対してどのような印象を持ちましたか?
ニッケル坊や:ドタキャンしてくる人も一定数いたんですが、会えた5人に関しては普通の方でした。最悪だ!とかは感じなかったですね。
坂田:それから結婚相談所に入会されることになるんですね。
ニッケル坊や:そうですね。たまたま目についた結婚相談所の無料面談を受ける機会があっていろいろ話を聞くうちに、僕のような男性にとって有利な場所なんじゃないか?と思ったんです。
容姿ではマッチングアプリでボロボロだったように勝てませんが、年収や学歴を盛れないことが大きくて、結婚相談所には20代の男性が少ない点に利点を感じました。
坂田:なるほど、素晴らしい分析ですね!始められてどれくらいになるんですか?
ニッケル坊や:もうすぐ半年になります。
坂田:活動の状況はどのような感じでしょうか?
ニッケル坊や:お見合いは順調にできています。申し込みも結構頂けましたし、何よりドタキャンがないという点が精神衛生上とても良いですね。
坂田:連盟にもよりますが、当日キャンセルには違約金がかかりますもんね。
ニッケル坊や:はい、ドタキャンがないことだけでも、アプリよりも高いお金を払う価値があると僕は思っています。
現在の婚活の状況は?
坂田:仮交際を20人~30人ほどされていたということですが、交際は順調に進んでいらっしゃったんですか?
ニッケル坊や:MAX3回目まで会えたんですが、半分以上の方が1回目で終了でしたね。その他の方も2回目で終了がほとんどで、1人だけ3回目まで進んだんですが、上手くいきませんでした。
坂田:その方とは、真剣交際を意識されていたんですか?
ニッケル坊や:そうなんですが、連絡が取れなくなってしまって、おそらく他の方を優先されたのかなと思います。
僕は場所が不利なので、片道2時間以上かけて会いに行っていたので、会う頻度も少なくて、難しかったですね。
坂田:それは厳しいですね。結婚するとなると、ニッケル坊やさんの今住んでいる地域に2人で住む形を考えていらっしゃるんですか?
ニッケル坊や:そうですね。工場勤務なので、リモートワークができるような仕事ではないですし、中間地点となるとお互い1時間半以上かかるような不便な場所なので、どちらかが今の環境を変えることになると思います。
坂田:それは厳しいですね。都会に住んでいる女性は田舎の生活が想像できなかったり、せっかく都会に出てきたのに、また戻るの?という拒否感もありそうですね。
ニッケル坊や:地元に戻るとかならまだしも、縁もゆかりもない土地にパッといける女性がいたらすごいですよね。
坂田:結婚相談所でもたまにいらっしゃるんですが、東京から長野のお相手のところに引っ越す方がいらっしゃいますね。
ニッケル坊や:すごいですね。もし都会の女性で、地方の人と結婚ができるという人は、すごい強みだと思います。フルリモート可能とか、絶対にプロフィールに書くべきですよ!
婚活をしていて辛かったエピソード
坂田:婚活をしていて辛かったエピソードをお伺いしてもいいですか?
ニッケル坊や:平然と遅刻してくる女性があまりにも多すぎることは、モヤモヤしましたね。
僕は遠方からなのでいつも30分くらい前には着くようにしているんですけど、3分前に連絡が来て「15分遅れます」とか連絡なしで10分遅れてきたりとかは相談所でもありますね。連絡があればまだマシですね。。
坂田:それって「遅れてごめんなさい」っていう謝罪とかはあるんですか?
ニッケル坊や:言わない人も多いですね。平然と「よろしくお願いします」ってきたりします。
坂田:そうなんですね。その感じはちょっとイラッとしちゃいますね。
ニッケル坊や:そうなんですよね。でもその話をXですると「お前の心が狭いだけだ」ってボコボコにされちゃうんですけど。笑 女性のアカウントから大量に引用が来たりとか。
坂田:それは辛いですね。その後のデートって楽しめるものなんですか?
ニッケル坊や:正直僕はテンション下がりますね。僕は態度に出したりはしないんですけど、相手がテンション低いなっていうのはやっぱりあります。3時間かけて来て、遅刻されて、相手がやる気ない態度とられると「僕は何をやってるんだろう」って思いますね。
坂田:それ辛いですねー!貴重な休みの日に。その愚痴をXで呟くと女性からボコボコにされて。女性は女性で男性への不満がたくさんあるんでしょうけど、男もキツイですよね。
ニッケル坊や:あとは、受け身な方も会話を広げるのが辛いですし、僕は歯並びも気になっちゃいますね。アプリでは結構ありましたが、相談所では写真詐欺の方はいらっしゃらなかったですね。
坂田:でも、今はもう弱者ではないですね。20代から本格的に結婚相談所で婚活を始めたのは正しいと思います。
ニッケル坊や:そうですね。これが30代のボリュームゾーンになると違うかもしれませんね。年収も、今は高い方ですが30代だと普通でしょうし。有利なタイミングで始められたと思います。
坂田:年齢が上がると、年収などのスペック以外でも求められるものが多くなってきますからね。
ニッケル坊や:マッチングアプリでも結婚相談所でも、常に比較されているっていう意識は持っておかないといけないなと思っています。
結婚相談所に対してのギャップや不満
坂田:結婚相談所に入って、いい意味でも悪い意味でもギャップはありましたか?
ニッケル坊や:率直な感想を申し上げますと、身元がはっきりしているマッチングアプリかな?と思います。
坂田:確かに、検索のやり方などはほぼ同じですもんね。
ニッケル坊や:結婚相談所というと、昔ながらのおばさん仲人のイメージをされる方も多いと思いますが、全く違いますね。ほぼマッチングアプリと同じです。
坂田:あと、結婚相談所に入ったら無理やり結婚させられるのでは?と言われたりもしますね。
ニッケル坊や:それもないですよね。ですが、これもマッチングアプリと一緒で常に比較されていると思わないといけないですよね。同時並行で色々な人とやり取りさできるので。
坂田:消化試合でお見合いをしないといけないというデメリットもありますよね。
ニッケル坊や:そこはどうにかならないのかな?とは思います。でもシステム的に仕方ないのかな。とも理解しています。
坂田:それを認めてしまうと、実質お見合いをキャンセルできるということになってしまいますからね。
ニッケル坊や:でも、結婚相談所の中の方も問題に思われているということなんですね。女性の場合はお茶代を奢ってもらえるので、まぁいいかというところなんですが、男性の場合はお茶代が3,000円、4,000円かかってくるのは辛いですよね。
あとは、男性がお茶代を全額支払うルールもどうなの?ってXで話題にはなっていますね。
坂田:後は、別にホテルのラウンジでなくてもいいんじゃないの?という話もありますよね。
でも、場所は自由でいいよってしてしまうと、差が出てきてしまいますよね。
ニッケル坊や:そうなんですよね。そこは弱者男性として辛いところです。
坂田:ルールを無くすことはできるかもしれませんが、ドトールとホテルのラウンジの差がついてしまいますからね。
ニッケル坊や:これは、僕は仕方ないと思っていて、お金をかけて下駄を履かせてもらいながら活動できるのが結婚相談所なのかな?って解釈しています。
坂田:そう思っていただけるとありがたいですね。自由、自由にしてしまうと、苦労される方が多いんですよね。服装もそうですけど。
ニッケル坊や:スーツですよね。カジュアルになってしまうと、確かに悩みます。弱者男性にとって、非常に助かるシステムではあります。
強い人は、結婚相談所に来る必要はないかもしれません。弱者のレベルに合わせることになってしまうので。
坂田:確かに、強い人は個性を殺されるという側面もあるかもしれません。
ニッケル坊や:強い人は、自由恋愛の市場で頑張ってほしいですね!笑