男性が結婚を焦り出す年齢
まず初めに、男性が結婚に焦り出す年齢について解説していきます。女性だと、子どもがほしいという気持ちが強い方ほど、妊娠出産のリスクを考えて「30歳までに結婚したい」「初産が高齢出産に該当する35歳までには結婚したい」と考えて早めに動いていきます。では、男性は結婚をどう考えて、動いていく傾向があるのでしょうか。まずは男性の傾向を確認していきましょう。
1回目:30歳
初婚同士の結婚の場合、提出される婚姻届の5割となる結婚適齢年齢は、男性が28歳過ぎ、女性が27歳と、約半数の男女は20代で結婚します。提出される婚姻届の7割となる年齢は、初婚男性は32歳、初婚女性は30歳と2年の差があります。初婚の男女の結婚適齢期には、数年の差がありますが、大きな開きはなく、男女ともにアラサーから30代半ば頃までには結婚する人が多いです。そのため、男性も30歳を超えてくると、結婚を考え出し、焦り出す方が出てきます。
2回目:35歳
学生時代からの恋人との結婚、社会人になってから出会った方の結婚でも35歳までに結婚するケースが多いです。そのため、35歳になるとさらに周りの既婚者が増え、子どもがいる人も出てきて、自然と結婚を意識しやすくなります。また、35歳頃は仕事に集中していた男性が、ひと段落できるタイミングであることもあり、結婚を考える余裕ができたことで急に焦ってしまうこともあるのです。
3回目:40歳
40歳を超えると、独身の友達がさらに減り、遊ぶ人がいなくなったり、老後の心配をするようになったりして結婚を焦り出すケースもあります。昔より晩婚化が進んでいるとはいえ、40代になるまでに結婚する男性は多く、40代を超えての婚活は難航してしまいやすいです。そのため、40代になって婚活を始めてからその難しさを知り、結婚に焦ってしまうというケースもあります。
出典:ニッセイ基礎研究所「2018年婚姻届全件分析(再婚女性&総括編)」
なぜ違う?男女で焦る年齢が違う理由
男女では、結婚を焦る年齢が違います。それは、なぜなのでしょうか。ここでは、男女で焦る年齢が違う理由について解説していきます。男女で結婚を焦る年齢が違うこと、その理由を理解しておくことで、婚活時に女性の気持ちに寄り添えることも。また、より具体的な今後の行動指針を作ることもできるのです。まずは、男女の違いをしっかり押さえておきましょう。
女性は妊娠・出産を早くから考える
女性は、妊娠出産への当事者意識が高く、早くから現実的に考えています。「妊娠出産のリスクをなるべく抑えるために、なるべく早い年齢で結婚したい」「○人子供がほしいなら何歳には第一子を出産しておきたい」などと現実的に考え、それが叶うように結婚しようと動いていくのです。ただ、男性は、妊娠出産に関して、女性ほど現実的には考えておらず、年齢的なリミットもあまり意識していない傾向があるため、30歳を過ぎてから結婚を考え出す人も多いのです。
女性の方が精神年齢が高い
全体的な傾向として、女性は男性より精神年齢が高いとされています。そのため「今楽しければいい」というより、現実的に今やこれからを考えていることが多く、結婚についても早め早めに考えているのです。結婚や同棲、妊娠出産を「いつかあること」とふわっと捉えているのではなく、男性より現実的にイメージしている傾向があります。
女性は先を見て計画を立てたい
女性は、先を見て計画を立てたいと考えていることが多いという特徴があります。過去より未来を見て動いていく傾向があり、男性と付き合う時点でも「この人が結婚相手だったらどうなるか」「結婚したらこうなりそうだな」など、未来を見ています。男性は、女性に比べてあまり先を見て計画を立てない傾向があるため、結婚を焦り出す年齢にも差が出てきやすいのです。
男性は経済力がないと結婚できない
夫婦共働きがあたりまえの時代になりましたが、結婚するとなると、やはり男性には経済力が求められることが多いです。女性が妊娠出産等で思うように働けなくなってしまったときにも、生活が成り立ち家庭運営ができるか、家族を守っていけるかなどを考えると、男性にはある程度の経済力が求められてしまいます。そのため、女性は経済力があまりなくても結婚できることが多いですが、男性は経済力がないと結婚が叶いづらく「経済力がついてから結婚」となると、女性より結婚が遅くなってしまうのです。
男性が急に結婚を焦り出す理由や心理は?
続いて、男性が急に結婚を焦り出す理由や心理について解説していきます。あなたが結婚を焦り出したのにも、きっかけや理由があったと思います。焦り出したときのことのことを思い出し、一度そのときの気持ちになってみましょう。焦り出してしまうと、目的が見えなくなってしまったり、自分の本当の気持ちが見えなくなってしまったりすることもあります。そのため、まずはあなたが最初に感じた気持ちをしっかり思い出してみてくださいね。
周囲が既婚者ばかりになってきた
年々独身の友人が減って、周囲の友達が既婚者ばかりになってきたことで、急に結婚を焦り出すケースもあります。幸せな友人の姿を見て羨ましくなったり、周りに置いていかれてしまったようで悲しくなってしまったり、寂しくなってしまったりしたことが、結婚を考え出すきっかけになることもあるのです。
親や親戚からのプレッシャー
親や親戚からのプレッシャーで結婚を意識したり、結婚を焦ってしまったりすることもあります。「いつ結婚するの?」などと、会う度に小言を言われるのに疲れてしまい、結婚を考えることも。また、結婚しないと親から一人前と認められないと感じ、結婚を考える男性もいます。
付き合っていた彼女と別れた
付き合っていた彼女と別れたことで、結婚に焦り出す男性もいます。結婚適齢期で彼女と別れてしまうと、今から新しい人を探すことに憂鬱になってしまい、不安で焦ってしまいやすいのです。年齢が高くなればなり、結婚を意識していればいるほど、別れたことへのダメージは大きくなってくるでしょう。
子どもがほしいと思った
周りの友達を見ていたり、自分のこれからを考えたりしたときに子供がほしいと思ったことで結婚を考えたり、結婚に焦り出してしまったりするケースもあります。子どもはひとりで授かることができず、基本的には相手が必要になるため「子どもがほしいなら、結婚相手を探さないと」と思うようになるのです。
病気やケガで心細くなった
病気やケガをして、心細くなったことで、将来を不安に感じ「家族がほしい」と結婚を考えるケースもあります。また、親や親戚の病気やケガをきっかけに「結婚して安心させたい」と結婚を考えたり、結婚を焦り出したりするケースもあります。
災害に遭い家族の大切さを感じたとき
災害に遭い、家族の存在の大切さを感じたことで、結婚を考えるようになる男性もいます。今まではあまり将来のことを考えられていなかったとしても、災害で大変な状況を経験したことで、現実的に将来のことや家族のことを考えられるようになることもあるのです。想像もできなかったことが起こることで、価値観が大きく変わることは珍しくありません。
孤独を感じるようになってきた
結婚していく友達を見ていたり、独身でいる時間が長くなってきたりして、孤独を感じるようになり、結婚を考え出すケースもあります。中には、急にこのまま独身でいることが怖くなり、結婚に焦ってしまう男性も。このようなケースの場合は「結婚したい」というより「もうひとりでいたくない」という気持ちから、結婚を考え出すようになります。
彼女に結婚願望がないとわかった
付き合っている彼女に結婚願望がないとわかったことで、結婚に焦り出すこともあります。「このまま結婚するだろう」と思っていたのに、叶いそうにないとなると、不安になり焦ってしまいますよね。結婚したいという思いが強い場合は「今のままでは結婚できない状況」に悩んでしまうでしょう。
なぜ男性はギリギリになって焦ってしまう?
早めに結婚について考え、動き出す女性と比べて、男性はギリギリになってから結婚を焦ってしまいやすいです。それは、なぜなのでしょうか。あなたのこれまでの考え方や現状を改めて見つめながら、ギリギリになってしまう理由について考えていきましょう。
男性は仕事にのめり込む人が多いから
男性は、仕事にのめり込む人が多いです。新卒から仕事に集中し、気づいたら数年経っていたというケースも。そうなると、結婚はおろか恋愛もまったくしていないということもあるでしょう。仕事が少し落ちついたと思ったら役職者になり、さらに忙しくなってしまうと、恋愛や結婚をする余裕がなくなってしまうことも。そうしているうちに、年齢だけ重ねてしまったというケースは少なくありません。
男性は早く結婚する理由がないから
女性は、妊娠出産のリミットを気にしてなるべく早く結婚をしたいと考える方が多いですが、男性はあまりそういった意識がありません。本来は、男性もなるべく若いうちに妊活に取り組んだほうがさまざまなリスクは低くなりますが、そういった認識は広まっておらず、男性は「そんなに早く結婚する理由がない」と考えてしまうのです。また「○歳で子どもが生まれたら、子どもが●歳のときには自分は何歳になるか」という視点を男性はあまり持たない傾向があります。そのため、自分の年齢を気にして結婚急がない人が多いのです。
結婚にプレッシャーを感じる人が多いから
共働き時代になったとはいえ「結婚したら、妻と子どもをしっかり養わないと」と考えている男性は多いです。そのため、結婚にプレッシャーを感じる男性は少なくありません。彼女の「結婚したい気持ち」をわかっていたとしても、責任を負うのが怖くて、気持ちを無視してしまう男性もいます。結婚のプレッシャーに耐えられなかったり、自由がなくなるのが嫌だったりしてあまり考えないようにしてきた結果、気づいたら婚期を逃していたということもあるのです。
結婚を焦ることの問題点やおすすめの婚活方法は?
最後に、結婚を焦ることの問題点やおすすめの婚活方法について解説していきます。結婚を焦ることで、スピード感をもって結婚が決まることもありますが、むしろ逆効果になってしまうこともあります。結婚に焦ってしまうときは、どんなことが問題点になってしまいやすいのか、事前に把握しておき、今後行動するうえで意識していきましょう。
問題点①問題点を見過ごして相手に執着してしまう
結婚を焦ると、相手に執着してしまいやすいです。「この人とは合わないかもしない、うまくいかないかもしれない」と思っても、その気持ちを無視してしまい、相手に執着して結婚を決断してしまいやすいのです。相手へのモヤモヤを抱えたまま結婚してしまった結果、うまくいかずすぐに離婚してしまうケースもあります。
問題点②気持ちが先走って距離感を間違えてしまう
結婚したい気持ちが先走ってしまい、相手との距離感を間違えてしまうケースもあります。結婚するには、相手と早く距離を縮めないといけない、相手のご両親とも関わりを作っていかないといけないなどと考え、相手の気持ちを考えずに突っ走ってしまうことがあるのです。気持ちが先走ってしまうと「自分と結婚したいのではなくて、誰でもいいから結婚したいのではないか」と相手に思われてしまい、関係を切られてしまうこともあります。
おすすめの婚活方法:結婚相談所
結婚に焦ってしまっている。でも出会いがない!というときは、結婚相談所での婚活がおすすめです。マッチングアプリや婚活パーティーでの婚活はしているものの、結婚相談所をまだ利用したことがないという男性は意外と多いと思います。結婚相談所は、他の婚活方法と比べて費用がかかることもあり、真剣に結婚を目指す男女が集まっています。そのため、お相手探しがスムーズに進み、スピード婚を叶えられる可能性が高いのです。また、仲人やアドバイザーからの紹介や、婚活の悩みを相談することもできるため、婚活での行動指針を見失わずに活動を続けていくことができます。
結婚に焦ったらまず行動してみて
仕事や遊びに全力投球していたり、なかなか結婚への覚悟が決まらなかったりしていたら「周りが既婚者ばかりになってしまっていた」という男性は多いです。確かに結婚にピークや全体の傾向としての結婚適齢期はあります。ただ、結婚適齢期は人によって違っているもの。「周りが結婚しているから、しなくてはいけない」ということはないのです。あなたが誰かに影響されて、その気持ちだけで結婚を考えているのなら、本当に今結婚したいのかを考えてみましょう。もし、あなたが本当に結婚したい気持ちがあり、そのうえで結婚に焦ってしまっているのであれば、まずは行動にうつしてみてくださいね。行動にうつしてみることで、あなたの本音がより見えてくることもあるでしょう。