年の差婚は離婚率が高いって本当？
年の差婚は大変というイメージを持っている方が多いです。中には、年の差婚は離婚率が高いと心配されている方も。実際の年の差婚の離婚率はどうなっているのでしょうか。全体の傾向として、離婚する夫婦自体は昔より増えています。離婚弁護士ナビの調査によれば、年の差5歳以上の夫婦の離婚率は33.3％であり、年の差5歳未満の夫婦の離婚率は15.2％となっています。年の差5歳以上の夫婦の離婚率は、年の差5歳未満の夫婦の離婚率の2倍という結果です。
この結果を見ると、年の差婚は離婚率が高いと感じるでしょう。10歳以上年の差がある場合は、もっと高い離婚率なのではないかと予想する方も多いのではないでしょうか。実際には、10歳以上年の差がある夫婦の離婚率は25%以下で、年の差5歳以上の夫婦の離婚率より低いです。年の差婚の離婚率が高くなりやすいのは事実ですが、10歳以上年の差がある場合は、そこまで高いわけではないことを覚えておきましょう。
10歳以上の年の差婚を後悔する理由は何？
年の差婚は大変と聞くけれど、実際は何に後悔してしまうのでしょうか。ここでは、10歳以上の年の差婚を後悔する理由を深掘りしていきます。大切な結婚相手との生活で後悔を感じるのは、悲しい気持ちになってしまうと思います。選んだ決断を後悔しないように、年の差婚で起こりやすい問題は、最初から把握しておくと良いでしょう。
対等な関係を築けない
10歳以上年の差があるとなると、自分が10歳の時に相手はもう大人です。会社員で例えると、入社5年目と入社15年目になります。こう見ると、人生経験もキャリアも大きな差があるように感じると思います。年の差婚夫婦の中には、20歳以上離れたカップルもいますね。交際を重ねていくにつれて、年の差を感じないというカップルもいれば、上下関係が消えないカップルもいます。上下関係があると、対等な関係を築くことができず、片方が自分の悩みや意見を伝えられない状態になってしまいやすいです。年の差婚でその状態が長く続いた結果、我慢を重ねて限界がきてしまうということもあります。
子供に関する考えが合わない
男性が年上、女性が年下のご夫婦の場合、女性は子供が欲しいと考えるケースが多いです。ただ、年上である男性は自身の体力や金銭面、先に老いていく将来を考え、子供を望まないこともあります。そうなると、両者の考えが合わず、結婚後に後悔が生まれてしまう可能性があります。子供を望むか、望まないかという点で考えが合わないこともあれば、何人子供が欲しいかという考えに違いがあり、揉めてしまうことも。子供については、思い通りに妊娠出産が進むとは限らないこともあり、余計に頭を悩ませてしまうことが多いでしょう。元々男女でも、子供については考え方が違うこともあるため、夫婦でよく意見がぶつかりやすいポイントです。
老いていく相手を見ることが嫌
10歳以上の年の差があると、どうしても年上である方が先に老いていく確率が高いでしょう。同年代の夫婦であれば、同じくらいのタイミングで老いていくため、一緒にいられる時間も長いことが多いです。10歳以上の年の差があると、亡くなるタイミングも10年以上差が出る可能性があります。そのため、相手が先に老いていってしまったり、亡くなってしまったりした時に寂しさを感じてしまうこともあるでしょう。
お金や介護など将来への不安
10歳以上の年の差があると、社会人として定年を迎えるタイミングも片方が10年早いです。そのため、定年後に世帯収入が減ってしまうことで、お金の不安を感じることがあります。定年を迎えるタイミングで子育てが続いている場合、子育ての費用を捻出できるか不安になってしまうことも。将来を見据えて事前に対策をしておくことが大切です。また、自分が年下である場合、相手の介護が早めに始まる可能性が高いです。さらに、タイミングによっては、子育てと親の介護、パートナーの介護が重なってしまい、体力的にも精神的にも負担が大きくなってしまうことがあります。全てが一度に重なることは、そう多くはないですが、恋愛の楽しさから結婚を考えるお相手になると、やはりこういったことも想定していく必要はありますよね。
10歳以上の年の差婚どんな相手なら上手くいく？
ここからは、幸せな年の差婚を叶えるために、どんな相手を選んだら良いのかを解説していきます。10歳以上歳が離れていても、幸せに暮らしているご夫婦はたくさんいます。「この人だったら10歳離れていても、楽しくやっていけるかも！」と自信を持って思えるように、相手の素敵なところをたくさん探していきましょう。
上から目線で威張らない
10歳以上歳が離れていると、上下関係ができ、上司と部下のようになってしまうカップルがいます。歳が離れているとはいえ、年下のパートナーに上から目線で威張ってしまうと、対等な関係を築くことはできないでしょう。上下関係がある相手の前では、不満を言うこともなかなかできないはずです。10歳以上の年の差婚が上手くいくためには、上から目線で威張るような相手でないこと、対等な関係を築ける相手であることがとても大切になっていきます。
価値観の違いを認め合える
10歳以上歳が離れているとなると、育ってきた環境も流行りの物も、価値観も大きく違うことが多いでしょう。そのため、お互いの違いを認め合えるかどうかが上手くやっていくカギになります。違いがあること、一緒でないことに悲しむのではなく、違いを認め合い、楽しめるかどうかが重要になってくるでしょう。
苦労を一緒に乗り越えられる
年の差婚の夫婦は、同年代の夫婦より苦労や困難が多いです。例えば、同世代同士の夫婦に比べて、お互いの年齢のことをとやかく言われやすいかもしれません。また、年齢差から生じる価値観のすれ違いも、起こりやすいかもしれません。そんな苦労や困難を片方だけが背負うのではなく、一緒に乗り超える気持ちがあるかどうかが大切になります。お互いの違いを認め合い、苦労を一緒に乗り越えられる相手となら、上手くやっていけるでしょう。苦労さえ一緒に楽しめるようなポジティブさも時に必要になるかもしれません。
年は関係なく相手自身が好き
年の差婚だと、年齢の差に目がいってしまいがちですよね。年の差があるからこその包容力や経済力、可愛らしさなどに惹かれて相手を好きになったということもあるでしょう。ただ、年の差があるからこそ感じた魅力や条件は、今後もずっと続くとは限りません。年を重ねたり、状況が変わったりすることで、魅力に感じていた部分がなくなることもあります。そのため、年の差があるからこその魅力で相手を好きになるのではなく、相手自身を好きになることが大切です。年は関係なく、あなた自身が好き！という気持ちは、年の差夫婦を支えていく大きな柱になるでしょう。
10歳以上の年の差婚を幸せな結婚にするポイント
ここからは、10歳以上の年の差婚を幸せな結婚にするポイントについて解説していきます。10歳以上の年の差があったとしても、相手自身を愛していれば、一緒に乗り越えていけることは多いはず。一つ一つ壁を乗り越えながら、素敵なパートナーと楽しい結婚生活を過ごしていきましょう。
人生や家族設計を話し合っておく
年の差婚は、子供のことで意見が合わないことがあるという話をしました。また、子供のことだけでなく、ローンが関係する家のことでも意見が食い違いやすいです。そのため、結婚前から子供や家などを含めたライフプランをしっかりと話し合っておくと良いでしょう。お互いに課題意識を持っておくことが何よりも大切です。片方の意見に寄せるために、片方が我慢するのではありません。2人が納得できるライフプランができるように、話し合いを重ねてみてください。
コミュニケーションを大切にする
10歳以上歳が離れていると、価値観が違うことが多いと思います。価値観が近ければなんとなく理解し合えることも、価値観の違いが大きいと難しいことが多いでしょう。なんとなく伝わることが少ない分、年の差夫婦は、言葉にして伝え合うことが大切です。「それってどういうこと？なんでそう考えたの？」と、細かくコミュニケーションを取り、お互いの理解を深めていきましょう。価値観が違う前提があるからこそ、多くの言葉を交わし合い、お互いの魅力を感じられることもあるのではないでしょうか。
マネープランを考えておく
男性が年上の年の差夫婦の場合、夫が先に定年を迎える可能性が高いと思います。夫婦によっては、夫が定年を迎えるタイミングで、まだ子育ての真っ只中ということもあるでしょう。その場合、教育費や生活費が不安になってしまうこともあると思います。また、家を購入した場合は、住宅ローンの心配も出てくるでしょう。
夫が先に定年を迎えることが分かっているのなら、早い段階からマネープランを考えておくのがおすすめです。定年後の収入はどうするか、定年後までにいくら貯めておくかなど、具体的に決めておくことで、将来の不安は少なくなるでしょう。
将来を受け入れる覚悟を持つ
年の差婚の場合は、介護や健康問題などが周りの夫婦より早く起こる可能性が高いです。そのため、将来に対して不安になってしまうこともあると思います。ただ、将来を不安に思いすぎてしまうと、結婚生活を楽しむ余裕がなくなってしまうでしょう。ストレスばかり感じる結婚生活になってしまいかねません。将来を受け入れる覚悟を持っておくことで、結婚生活の楽しさ、幸せをしっかり実感できるようになっていきます。この人と生きられるのなら、何が起きても大丈夫！と思えていると、結婚生活を幸せに過ごしていけるでしょう。老後のことを考えるのは大切なことですが、不安を煽るサイトや情報もネット上にはたくさん存在します。あまり悪いことばかりを信じず、結婚相手の方と決めた覚悟を大切にすることも必要です。
10歳以上の年の差婚のメリット
10歳以上の年の差婚には、問題が生じやすい現実がありました。ただ、様々な工夫によって、2人で幸せに過ごされているご夫婦もたくさんいらっしゃいます。ここでは、10歳以上離れているからこそ感じられる年の差婚のメリットについて解説していきます。大変なイメージを持たれやすい年の差婚ですが、年の差があるからこその魅力もあります。不安を膨らませてしまう前に、ポジティブな側面も見るようにしてみてください。
喧嘩が少なく穏やか
年の差婚夫婦は、違いがあるからこそお互いの個性を愛し、穏やかな関係性を築ける傾向があります。また、片方が年上だからこそ余裕があり、イライラしない、許せることが多いのも関係しているでしょう。同い年の夫婦だったら喧嘩になっている内容でも、年の差夫婦なら「可愛いな」くらいで流せることも。お互いの個性を愛し、穏やかに過ごせるのは本当に素敵なことですね。お互いの違いによって、新たな価値観を知り、幅広い話題で会話を楽しめるのも年の差夫婦の魅力です。
人生経験が豊富で頼り甲斐がある
10歳以上歳が離れていると、人生経験も社会人経験も年齢が上の方のパートナーの方がもちろん豊富ですよね。そのため、年上のパートナーに何かを相談した時、人生の先輩としてアドバイスを貰えることがあります。これは同世代の夫婦には少ないメリットと言えるでしょう。恋人としてだけでなく、人としても尊敬の気持ちを持つことができる相手とは、一緒にいられることでいつも安心、という気持ちになる夫婦も多いようです。
お互いに足りない部分を支え合える
10歳以上歳が離れていれば、子どもの頃の趣味から、社会人経験まで、様々な違いがあると思います。その違いを活かすことで、人生の先輩としてパートナーにアドバイスできることがあるでしょう。逆に、今時の価値観を伝えるため、年下で若いパートナーが先導することもあるのではないでしょうか。そのように、お互いの足りない部分を支え合えるのが、年の差婚のメリットです。年下のパートナーのおかげで、見た目も心も日々若々しくいられるのも魅力ですね。自分にないところはパートナーが、パートナーにないところは自分がと、うまく助け合いながら結婚生活を続けることができるでしょう。
年の差婚は幸せも多い！後悔しない結婚を
年の差婚は、大変なイメージが先行しやすいですが、お互いを補い合い、幸せな結婚を叶えているご夫婦もたくさんおられます。幸せな結婚のために、年の差婚で起こりやすい問題については、2人でしっかりと話し合いを重ね、なるべく早いうちに不安の原因を解消しておきましょう。大きな違いを持っている2人だからこそ、相手自身を愛し、穏やかな関係性を築けることもあります。周囲のことは気にすしすぎずでいきましょう。「私と彼」が幸せであることが、何よりも大切なのです。あまりネガティブになりすぎず、2人だからこそなれる素敵な年の差夫婦を目指してみてください。
