「気持ちを伝える」ことはわがまま?
自分の気持ちを伝えることは、わがままなのではないかと考える女性もいます。そう考えているからこそ、わがままにならないように自分の気持ちを押し込めてしまう方もいるのです。ここでは、気持ちを伝えることはわがままなのかどうかについて解説していきます。気持ちを伝えることの役割をまずは考えていきましょう。
気持ちを伝えると「信頼関係」を築ける
自分の気持ちを伝え、相手も自分の気持ちを伝える。それを積み重ねていくと、信頼関係を築くことができます。コミュニケーションをとり、気持ちのキャッチボールをし合うことが、信頼関係には欠かせないのです。自分が気持ちを伝えたのに相手が伝えてくれなかったり、相手が伝えてくれたのに自分の気持ちを伝えなかったりしてキャッチボールがうまくできないと、バランスの悪い関係性になっていってしまいます。仕事でも恋愛でも人間関係において、信頼関係の構築はとても大切です。
自分をさらけ出すことで楽になれる
自分をさらけ出すと、精神的に楽になることができます。何かに苦しんでいるとき、悩んでいるとき、もやもやしたとき。ひとりですべて抱え込んでしまうと、心が限界を迎えてしまうこともあります。特に男性に苦手な方が多いですが、自分をさらけ出すことで、ひとりで抱え込んでいたことを、一緒に考えてもらったり、支えてもらったりすることができるようになります。気持ちを外に出さないと、まわりの人は悩んでいることに気づくことすらできないのです。
気持ちを伝えることはコミュニケーションでありわがままではない
人との信頼関係を築いたり、周りの人にSOSを出したり。気持ちを伝えることは、コミュニケーションであり、わがままではありません。そのため「わがままかな」と思って、自分の気持ちを無理に押し込める必要はないのです。自分だけが気持ちを伝えすぎていないかは、気をつける必要がありますが、お互いに自分の気持ちを伝えること自体をわがままとは思わないようにしていきましょう。
恋愛で気持ちを伝えることが苦手な人の特徴
続いて、恋愛で気持ちを伝えることが苦手な人の特徴を紹介していきます。恋愛で気持ちを伝えることが苦手な人は、恋愛でない場面でも人の気持ちを伝えるのが苦手であることが多いです。では、なぜ人に気持ちを伝えることが苦手になってしまっているのでしょうか。「そもそも人に気持ちを伝えること自体が苦手ではないか」と自分に問いかけながら、特徴との共通点を探してみてくださいね。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、気持ちを伝えるのが苦手であることが多いです。自分に自信がないからこそ、自分の意見は間違っているのではないか、否定されてしまうのではないかと考えてしまうのです。その結果、自分の気持ちを伝えずに飲み込んでしまう傾向があります。
警戒心が強く人に嫌われるのが怖い
警戒心が強く、人に嫌われるのが怖いと感じている人は、いつも人の様子や機嫌をうかがってしまい、気疲れしてしまいやすいです。相手の反応を気にしすぎてしまうからこそ、どんどん自分の気持ちを伝えられなくなってしまうのです。好きな人や自分を好きだといってくれる人に対しては「嫌われたくない」という気持ちが特に強くなってしまいます。
人見知りが強い
人見知りが強い人は、異性にかぎらず、誰に対してもなかなか心を開くことができません。そのため、心身ともに距離が近づきやすい恋愛となると、特に人見知りが強くなってしまい、自分の殻に閉じこもってしまうのです。人見知りが強いと、自然なコミュニケーションをとることにまず苦手意識があることが多いため、自分の気持ちを伝えるとなるとかなりハードルが高くなってしまうこともあります。
親子関係に問題がありいい子で育ってきた
親子関係に問題があり、わがままをいえないまま育ってしまうと、常にいい子であろうとしてしまうようになります。いい子であろうとしてしまうと、相手が望んでいる言葉を伝えようとしてしまうため、自分の本音は奥底にしまってしまうのです。それを繰り返しながら大人になったことで、自分の気持ちを伝えられなかったり、人にすぐに合わせてしまったりすることに悩みを抱える人は少なくありません。
なぜ気持ちを伝えるのが苦手?原因はある?
気持ちを伝えるのが苦手になる原因はさまざまですが、育ちや過去のトラウマなどが関係しているケースが多いです。ここでは、なぜ気持ちを伝えるのが苦手になってしまうのか、その原因をさらに深掘りしていきます。あなたが恋愛で気持ちを伝えるのが苦手なのはなぜなのか、人に気持ちを伝えるのはなぜなのか。自分に向き合い、一度ゆっくり考えてみてくださいね。
失敗を過度に恐れている
過去に失敗したことがトラウマになっていたり、常にいい子で、優等生でいないといけないと思っていたりすると、失敗を過度に恐れるようになってしまいます。「失敗したら何もかも終わり」「失敗したら自分への評価が下がる」「すべての信頼を失う」と考え、怖くなってしまうのです。失敗を過度に恐れていると、無意識に相手に合わせた発言をするようになっていきます。
他人の目を気にしすぎている
他人の目を気にしすぎてしまう人は、他人からの評価も気にしすぎてしまいます。自分がどう思うかではなく、他人がどう思うか、他人にどう思われるかを軸にしてしまうのです。他人の目を気にしすぎてしまうと「自分の気持ちを伝えたらどう思われるのか」が気になり、自分の気持ちを伝えるのが苦手になっていってしまいます。
意見を否定される恐怖心がある
これまでの人生で自分の意見を否定される経験を何度もしてしまうと「また否定されるのではないか」という恐怖心を抱くようになってしまいます。恐怖心を抱いてしまうと、意見をすること自体が苦手になっていってしまうのです。「もうこれ以上否定されたくない」という思いから、発言することを諦めてしまうケースもあります。
両親や周りの大人からの影響
家庭環境が悪かったり、厳しい両親のもとで育ったりしたことで、わがままをいえないまま大人になってしまうと、自分の本音を人に打ち明けることが苦手になってしまいます。自分の本音を話そうと思うと、勝手に涙があふれてきてしまうようになることもあるのです。このタイプの方は、本音を話す経験が人よりもかなり少ないです。そのため、本音を話すことに慣れておらず、時間を要してしまったり、労力を多く使ってしまったりしてしまいます。
恋愛・婚活で気持ちを伝えることが苦手な人の行動
続いて、気持ちを伝えることが苦手な人は、婚活でどのような行動をしてしまいやすいのかについて解説していきます。気持ちが伝えることが苦手だと、婚活の場でも苦労してしまうことが多いです。あなたは、恋愛や婚活でどんなことが大変だと感じていますか? また、これまでにつらいと感じたことはどんなことでしたか? これまでの行動やあなたが感じていた気持ちを思い返してみてくださいね。
自分の思いは人一倍強いのに、うまく言葉にできない
気持ちを伝えることが苦手だと、人一倍強い気持ちを持っていても、うまく言葉にできず、もどかしさを感じてしまいやすいです。恋愛や婚活においては、自分の気持ちをうまく伝えられず、相手に勘違いをされてしまうことも。「何を考えているかわからない、自分に気持ちはないのだな」と思われてしまい、自分の気持ちとは真反対の解釈で受け止められてしまうこともあるのです。
相手に合わせていて不満がある
自分に自信がなかったり、嫌われたくない気持ちが強かったりすると、無意識に相手に合わせようとしてしまうことがあります。ただ、自分から相手に合わせてしまうものの、もやもやする気持ちや不満は溜まっていってしまうこともあり、それが恋愛や婚活でのストレスになってしまうことも。そして、不満を相手に伝えることもなかなかできないため、限界まで溜め込んで、急に関係を切るような付き合い方をしてしまうのです。
話し合いをせずに関係を終わらせてしまう
カップル内で何か問題が起きたときは、けんかをしたり、話し合いをしたりして、解決に近づいていきますよね。ただ、自分の気持ちを伝えることが苦手だと、けんかにも話し合いにも発展せず、問題が解決しないまま関係が終わってしまうことがあります。終わってしまうというよりかは、自分の心が限界を迎えたタイミングで、関係を終わらせてしまうのです。そうなると、相手は問題が起きていることにも気づかないまま、急に別れを告げられることになってしまいます。
恋愛・婚活で自分の気持ちを表現する方法
恋愛や婚活では、自分の気持ちを相手に伝え、相手の気持ちを受け取り、その積み重ねで信頼関係ができていきます。そのため、自分の気持ちをきちんと相手に伝えることが、欠かせないのです。ここでは、最後に「恋愛・結婚で自分の気持ちを表現する方法」を紹介していきます。急にすんなり伝えられるようになるのは難しいかもしれませんが、少しずつ本音を伝える練習を重ねていきましょう。
自分の気持ちに向き合い整理する
自分の気持ちを表現するためには、まず「今自分がどんな感情を抱いているのか」をしっかり理解しておくことが大切です。ひとりでいるときに口に出してみたり、紙に書き出してみたりして、自分の気持ちに向き合い、整理してみましょう。自分の気持ちが整理できれば、相手に伝えやすくなっていきます。気持ちを表現する準備として、まずは自分の気持ちを理解することを大事にしてみてくださいね。
気持ちは持ち帰らずその場で言葉にする
気持ちを表現するのが苦手だと、もやもやした気持ちを持ち帰り、蓄積していってしまいます。そうならないようにするためには、もやもやした瞬間にその場で言葉にすることが大切です。その場で言葉にし、相手に伝えることができれば、もやもやした気持ちも問題もすぐに解決することができます。すぐに解決することができれば、相手とすれ違ってしまうこともなくなってくるのです。
頼ることで信頼関係ができると意識する
いい子でいることを頑張ってきてしまうと、自分の気持ちを表現することは「人に迷惑をかけてしまうこと」だと認識してしまいやすいです。自分の気持ちを表現することは、人に迷惑をかけることではなく、関係を築くために欠かせないコミュニケーションのひとつです。自分の気持ちを表現すること、ときには相手を頼ることで信頼関係はできあがっていくことを意識してみると、気持ちが伝えやすくなることもありますよ。
うまく伝えられなくても伝えることに慣れていく
自分の気持ちを表現しないことが普通になってしまっていると、いざ伝えようと思ってもうまく伝えられないことが多いと思います。ただ、それはあなたに問題があるからではなく、伝えることにただ慣れていないからでもあるのです。伝える練習だと思って、うまく伝えられなくても伝える機会を増やしていくと、伝えることに慣れていきます。最初からうまくやろうと思わなくてもいいので、まずは自分の気持ちを外に出すことから始めてみてくださいね。
気持ちを伝えてもらえないつらさも考えてみる
傷つきたくない、否定されたくないからと自分の気持ちを表現しないことで、自分を守っていることもあります。もちろんあなたの心が傷つかないことも大切ですが「相手の気持ちを傷つけていないか」も忘れてはならないポイントです。自分の好きな人や恋人に気持ちをまったく話してもらえないとなると「信頼してもらえていないのかな」「嫌われているのかな」と相手は不安になってしまうこともあります。パートナーに気持ちを伝えてもらえないつらさも考えてみると、気持ちを伝える勇気が湧いてくることもあるのです。
自分の気持ちを伝えることを怖がらないで
自分の気持ちを伝えることが苦手であるということは、あなたがこれまで自分より人のことを優先したり、我慢したりして頑張ってきたということでもあります。いつも人のことを考えてしまうがゆえに、自分の気持ちを表現できなくなってしまっていることもあるのです。自分の気持ちを伝えることは、わがままではなく、信頼関係を築くうえでの大切なコミュニケーションです。「自分の行動によって相手がどう思うか」も考え、怖がらずに自分の気持ちを伝える練習を重ねていけば、一歩踏み込んだ関係を築いていくことができるでしょう。